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特急ルナ・アズール号の簡単な解説
◆ JR東日本が2027年度初め頃からの運行開始を目指している特急ルナ・アズール(Luna Azul)号は特急ひたち号・ときわ号などに使用されてきたE657系を改造した10両編成(乗車定員125 名)または7両編成(乗車定員150 名)にて運行を予定している列車だ。夜行運転に対応する特急列車とされており、常時定まった区間だけを走る定期列車ではなく、設定される時期によって長距離の夜行列車・中距離の昼行列車の運行形態を使い分ける。初年度は2つのルートを設定、ほかにも順次運行ルートを検討中という。
販売形態は旅行商品となる予定。
Luna Azulという名の意味
この車両は、かつて夜行列車の代名詞ともいえたブルートレインを彷彿とさせるブルーの車体デザインで美しい。ルナ・アズール(Luna Azul)のAzulというのはスペイン語でまさにこの「青」を意味する言葉で、Lunaが「月」であることから、「青い月」を意味する。列車コンセプトである「青色」「上質さ」「包み込まれるような心地よさ」「日常を離れた体験」を表現する言葉として命名されたという。寝台列車への想いを引き継いだ新たな夜行列車としての運行も視野に入れた、高級感ある愛称で長く愛される列車になってもらいたい。
ルナ・アズール初年度の運行予定
【春季~秋季】 (夜行)
2 往復/週 10両編成(乗車定員125 名)
運行区間:品川~青森(上越線・羽越本線経由)
●下り:品川 21時頃発⇒青森9 時半頃着
●上り:青森 16時頃発⇒品川7 時頃着
停車予定駅:品川・東京・上野・大宮・高崎・・・・秋田・弘前・新青森・青森。
(高崎停車は下りのみ)
【冬季】(昼行。4,8,9号車を減車。)
6往復/週 7両編成(乗車定員150 名)
運行区間:品川~長野原草津口
●下り:品川 10時頃発⇒長野原草津口12時半頃着
●上り:長野原草津口 16時頃発⇒品川7 時頃着
停車予定駅:品川・東京・上野・大宮・高崎・渋川・中之条・長野原草津口。
先にも述べた通り、設定される時期によって長距離の夜行列車・中距離の昼行列車の運行形態を使い分ける。初年度は2つのルートを設定、ほかにも順次運行ルートを検討中。
ルナ・アズール号の座席(部屋)編成
編成の両端にはプレミアムグリーン個室が設けられる。全部で9部屋あるが、8部屋がルナ・プレミアムワイド。長さ190cmで幅がなんと200cm。幅についてはベッドのサイズとしてはキングサイズを上回るワイドキングサイズに相当し、非常にゆったりとしたものであることがわかる。昼行列車で使われる時には4人用となる
1号車に1部屋あるルナ・プレミアムは長さ190cmで幅が110cm。こちらの幅はワイドシングルに相当し、1人で寝るには十分ゆったりしたものだ。
昼行列車で使われるときには2人用になる。
この編成の中で最も多い部屋のタイプが、ルナ・コンフォート(夜行時1人用・昼行時2人)。
2・3・8・9号車の部屋はすべてこのタイプ。長さだけを見るとプレミアムグリーンの各部屋よりも5cm長い195cm。幅は90cmということで、かつての寝台特急のA寝台平均値。シングルデラックスなどの個室A寝台ではやや狭い76~78cmくらいだったことを考えるとやはり快適な設計だと言えそうだ。
このタイプは6・7号車にも数部屋ある。
4・6・7号車にあるのはルナ・コンフォートの多人数バージョンともいえるルナ・コンフォートワイド(夜行2人)とルナ・コンフォートグランデ(夜行4人)。
4人用のルナ・コンフォートグランデが含まれているのは4号車のみ。2部屋しかないが、家族旅行に使うことができるので素晴らしい家族の思い出作りに役立ちそうだ。
そして、6・7号車は1人用のルナ・コンフォートを数室含んでいる。
編成の中ほどにあたる5号車にラウンジ車両が配置される。おそらくこの部分に販売スペースが設けられて飲み物の提供、軽食、グッズなどの販売もあるのかもしれない。夜行列車であればアルコール類の提供もあるのだろうか。
落ち着きのあるインテリアでゆったりとした時間を過ごせそうだ。プレスリリースには全く記述がないが、シャワールームなどがあるのかどうかも気になるところだ。
ルナ・アズール号の乗り心地は?
車内の雰囲気
車両の中央に通路があるのは2・3・8・9号車、つまり全ての部屋がベーシックな一人用の車両だ。通路の両側に各部屋がある形なので片側の車窓を楽しむ形となる。もしも、反対側の車窓に見どころがあるとわかっている時にはルナ・ヴィスタ・ラウンジで過ごすなどの工夫をすると良い。
上部が半円状の扉が洒落ている。中世ヨーロッパの様と感じるのは私だけだろうか。
ルナ・コンフォート の室内は大きな窓があって非常に開放的。白を基調とした内装もあいまってとても明るい気持ちで旅を味わえそうだ。
夜行仕様の時は1人用だが、昼行列車では2人用。大きなテーブルが役立って、食事や会話を十分に楽しめるだろう。
長さ195cm・幅は90cm
ルナ・コンフォートワイド の室内は夜行列車として運転する時には大人2人を想定しているが、写真では小さなお子さんが写っている。つまり、就学前のお子さんを連れた家族旅行などにも向いている部屋と言えそうだ。従来の寝台車の様に「ベッドから落ちないか」という心配のない、リラックスできる部屋というわけだ。
ただ、6号車にある1室は変則的。ベッドが直列に並ぶ部屋配置は家族でない旅行なら非常に良いかも。
ルナ・コンフォートグランデ の室内は、グループ旅行やある程度大きくなったお子さんたちを含む家族い旅行などに向いた部屋。特大の窓が2つ並ぶパノラマの風景を楽しみながらの旅は、だんらんのひと時を彩り、最高の思い出になりそう。
長さ195cm・幅は325cm。これだけの空間をプライベートに確保できる旅は贅沢なひととき。
ルナ・プレミアムワイド はこの列車の最高のお部屋。夜行列車としては2人用の部屋で一層の高級感が漂う。フルムーン旅行をはじめ、ちょっと贅沢な旅を二人で楽しむのにうってつけの部屋となるだろう。
ベッドメイキングという観点では、どのようなギミックになるのか、もう少し詳しく知りたいところだが、十分な快適性が期待できる。
ルナ・プレミアム は豪華な一人旅を楽しみたい人に最高の部屋となるだろう。一部屋だけのため画像は用意されていない。
夜行列車に騒音は禁物!
かつて夜行列車において電車より速度で劣る「機関車+客車」が幅をきかせていた理由の一つは「静粛性」の問題だった。このE657系は10両編成中6両がモーターを持つ車両なので騒音発生源自体は結構多い割合だ。でも、この点でも問題をクリアできるよう考えられてきたと思われる。
① そもそものE657系の構造
揺れ防止装置: 横揺れを抑える「フルアクティブ動揺防止制御装置」が搭載されており、体感的な揺れやそれに伴う軋み音・振動が軽減されている。
防音対策: 床面に数層の防音材を使用しており、モーター音や走行音が客室に入りにくい構造。さらには気密性の高い車体構造や流線形のデザインも騒音発生を抑える点で貢献している。










