陸羽東線の沿線に住んでいる人にとっては「いつもの列車」、「当たり前の光景」と映るかもしれないこの列車。
赤いラインのキハ111形・112形
ブラックアウトされた客席の窓回りとその下に添えられた赤いライン。
これが専用カラーとして陸羽東線のためにデザインされた車両です。
先頭部分には「奥の細道」と書かれたロゴマークがあります。
そしてボディーには「Yukemuri Line」と書かれ、先頭部と同じように2枚の葉っぱが重なるロゴマークがあります。この「奥の細道湯けむりライン」という愛称(サブネーム)は温泉が沿線に数多く出ている地域性から名付けられたものです。そうです、ここは素晴らしい路線なのです。
この赤いラインの車両、2両でセットで必ず走っています。トイレがついている111形、トイレなしの112形のコンビで良きパートナーとしていつも一緒です。なので、車体側面にある行き先表示器は2両で1つ(片側)しかありません。だから夜にちょっと離れたところから見ても「赤いラインの車両」ってすぐにわかるんですよ。
黄色いラインのキハ110形
赤いラインの車両とそっくりだけど黄色いラインの車両が走っています。でもでもよ~く見てください。けっこう違いがあるんですよ。間違い探しみたいですけどね。
この車両、2両で走るのをよく見かけるものの、1両でも走ることができるんですよ。一日に数回、そんな姿を岩出山界隈でも見かけます。紅葉の時期などは3両で走ることもあります。
ロゴマークですが、先頭部分は全く同じものなのですが、サイドにあるのは「Mogami-gawa Line」という表示です。実は陸羽西線(奥の細道最上川ライン)を想定した車両だったんですね。でも、所属する車両基地は同じ小牛田ですので共通で使われています。
3両だけの面白い特徴がある!
この黄色いラインの110形、243番~245番という3両には観光車両のような面白い特徴があるんですよ。
何と、座席が窓の方に45度向くようにできるんです。
なかなか楽しい車両でしょ。もっとも、ちょっぴり詰めが甘いので走る向きによっては窓と窓の間に当たることも(笑)。そこはご愛嬌ということで・・・。
ちょっとおとなしめのキハ111形・112形
白にモスグリーンのアクセントで塗られたこちらのキハ111・112形はJR東日本の基本デザイン。東北各地はもちろんのこと、一部関東甲信越でも見ることができるデザインです。ただ、151番・113番の2編成しか陸羽東線(古川以西の)運用に就かないので沿線で見る機会は少なめです。
このうち113番は「プラグドア」(←動画にリンク)というタイプの特徴的なドアで、開くときに外側に飛び出す構造なんです。他の車両たちは普通にスライドする引き戸型なので、よかったら確めてみてくださいね。
陸羽東線のキハ110系まとめ
いかがでしたか?
いつも見ている当たり前の車両たちがちょっと面白い存在になりませんか?
ぜひ違いを見つけて楽しんでくださいね!
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