【陸羽東線の車両】快速湯けむり号のキハ110系(111・112形)

キハ110系陸羽東線湯けむりレトロラッピング 快速湯けむり

2020年7月23日から陸羽東線の速達列車として活躍している快速湯けむり号。仙台~新庄を、下り3時間ちょうど、上りは2時間40分で結んでいる。かつて運転されていた快速リゾートみのり号の後を受けて陸羽東線観光列車の屋台骨を支えている存在。ただちょっと荷が重いように見えるのは気のせいかな・・・。

快速湯けむり号「鉄道150周年」レトロラッピング車

2022年3月26日から現在に至るまで活躍を続けているのは、ちょっとした異彩を放つ「鉄道150周年」レトロラッピング車両。まさに150年前の鉄道創成期に走っていた古い客車のデザインをモチーフにしたものだそうです。

「鉄道150周年」レトロラッピング車両

「鉄道150周年」レトロラッピング車両

このデザインで登場してから約半年の間、「最上広域市町村圏事務組合」主催で公募・選定されたヘッドマーク8種類が使用され、デザインに華を添えました。前と後ろで異なるデザイン、4期に渡り掲げられたものです。現在はヘッドマークがつかない状態で運転されています。

リクライニングシートの「元・急行用」車両!

この車両の先頭の顔などは、普段見慣れている陸羽東線の車両とほとんど同じような顔をしているのですが、でも中身はワンランク上なんですよ。

快速湯けむり号のリクライニングシート

快速湯けむり号のリクライニングシート

今、JR東日本には定期列車の急行というものがなくなってしまいましたが、こうやって快速列車の中にそのDNAが引き継がれているんですよ。急行料金がかからない分お得ですよね!
外観も、実は普通の車両よりも窓の幅が大きく、枚数が少ない作りになっています。ダイナミックな眺望を楽しめていいですね!

快速湯けむり号「南東北の祭り」ラッピング車

実はレトロラッピング車両と同じ車両で、貼り替え前の姿なのですが「南東北の祭り」をテーマにしたにぎやかなデザインも2021年度に見られました。

このデザイン、前から見た姿と横を見た姿のギャップが凄くて面白い。前面は本来のカラーであるモスグリーンに準じたモノトーンで描いているのに対し・・・

地味な「南東北の祭り」前面ラッピング

地味な「南東北の祭り」前面ラッピング

側面を見ると一転して原色のオンパレード!これでもかと色を多用してお祭りの雰囲気を表現しています。(この写真、窓の大きさがよ~くわかりますね)

カラフルな「南東北の祭り」側面ラッピング

カラフルな「南東北の祭り」側面ラッピング

もうすでに見ることはできなくなった姿ですが、陸羽東線を彩った1ページです。

快速湯けむり号のデビュー時は「手ぬぐい」!?

快速湯けむり号がリゾートみのりの後釜として登場した時、車両は一般形の固定座席の車両でした。ただ一つ、違っていたのは温泉らしさを醸し出すため「手ぬぐい」をイメージしたポツポツ柄のポイントマーキングを施していたことでした。

手ぬぐいデザインの快速湯けむり号

手ぬぐいデザインの快速湯けむり号

どうですか?手ぬぐいに見えますか?見えなくもない(笑)。

もう少しアップで見てみると・・・

手ぬぐいドットの拡大

手ぬぐいドットの拡大

もっと拡大すると温泉マークが!

もっと拡大すると温泉マークが!

この模様もすでに見ることができませんが、懐かしく思い出します。

快速湯けむり号のこれから・・・

陸羽東線にとって速達列車はこの列車しかありませんのでぜひ長く活躍してほしいと思うところですが、実は2024年春から投入予定の観光列車として「SATONO(さとの)」という車両があります。まだ、陸羽東線に投入すると発表されたわけではないのですが、南東北で運用予定ですので岩出山や鳴子温泉を走る姿が見られる日が来るかもしれません。その時にはキハ110系の快速湯けむり号がどうなるのか、発表を待つところです。

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