陸羽東線の魅力を体現していた「リゾートみのり号」。2008年に登場し、2020年にパンデミックの中ひっそりと引退していった観光快速でした。
リゾートみのり号で味わう陸羽東線の魅力
首都圏からの利用者の利便性が図られ、仙台~新庄を陸羽東線経由で結ぶ臨時快速列車として週末を中心に運転されていました。紅葉や新緑の美しい鳴子峡・小国川沿いの景色を楽しむ乗客の利用が多く、オンシーズンには紅葉で名高い鳴子峡の区間、鳴子温泉~中山平温泉間の、の61mの区間(※)で速度を落として運転し、乗客に紅葉の美しさを堪能してもらうサービスを実施していました。ちなみに、この時期にはリゾートみのり号のみならず、その他の一部列車でも減速運転のサービスを行ないます。(※小牛田起点47.57km地点から47.631km地点まで)
リゾートみのり号は「びゅうコースター風っこ」のように窓が取り外せるわけではないものの、ものすごく縦に大きい窓が、素晴らしい眺望をもたらしてくれました。膝元まで広がる窓は鉄橋を渡るときには川の上を飛び越えているような感覚になるし、大崎平野の穀倉地帯を走る時には黄金色のじゅうたんの上を進む心地よさを感じられました。
まさに「実りの秋」の絶妙なコラボレーション。頭を垂れつつある稲穂が風に揺れる中、黄金色の帯を身にまとったリゾートみのりが軽やかに駆け抜けていきました。
◆リゾートみのり号珍しい画像
通常、快速リゾートみのり号としての運転ではなかなか見ることができなかった中間車のお顔。
でも、先頭車の故障によって登場したり、風っこストーブ列車への増結として活躍したりしました。風っこサポートの時にはヘッドマークが装着されたので「ヘッドマークなし」で運転された姿は珍しいひとこまです。
風っこストーブ湯けむり号運用では、鳴子温泉駅にて折り返しまで待機します。吹き降ろす風の中、リゾートみのり号の中間車と「風っこ」が凍えながら耐えています。
⇒ 快速リゾートみのり号のヘッドマーク事典はこちら
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