【陸羽東線の車両】トロッコ型びゅうコースター風っこ

風っこストーブ湯けむり号 びゅうコースター風っこ
キハ48・風っこストーブ湯けむり号

突然見かけると大いに盛り上がる「びゅうコースター風っこ」。臨時列車としても、団体列車としても時々その姿を見せてくれる楽しい列車です。

びゅうコースター風っこの2つの顔

「風っこ」というその愛称は列車に乗って風をいっぱいに感じるイメージが伝わってくるものですね。そのイメージの通り、この列車はトロッコ型の車両です。でも冬には冬の顔を見せてくれるもう一つの面もあります。

心地よい風が吹き抜ける

まずは画像をご覧ください。注目していただきたいのはその窓の大きさです。画像【1】では窓がキチンとはめられていますが、これが取り外し可能なんです。

風っこ湯けむり紅葉号

【1】風っこ湯けむり紅葉号

肌寒い季節には閉じて運転される大きな窓も、爽やかな時期には取り外して車内にいっぱいの風を取り込んで走ります。時速50km弱くらいで、心地よい風を浴びて駆け抜ける陸羽東線は最高ですよ。

2022年の9月に小学校のPTA行事として団体列車を運行するイベントがありました。まだ新型コロナのパンデミックが収束したとは言えない状況の中、十分な換気ができて楽しいイベントはできないか?ということで実施されました。児童一人に親一人のペア行動を基本線に、大崎市の名所「鳴子温泉散策の旅」が行われました。

【2】窓が取り外された団体列車

【2】窓が取り外された団体列車

この大きくて広い窓からは「よ~く景色が見える」というだけでなく「地域の人たちとの交流を楽しめる」ということをすごく感じました。列車から手を振り「こんにちは~」「お~い」「バイバーイ!」などの声を出すとちゃんと伝わり、農作業のおじさんも、踏切で待つおばあちゃんも、お子さん連れのお母さんも手を振ってくれて地域が温かい雰囲気になるのを感じます。

手を振って温かい交流

【3】手を振って地域の人との温かい交流

スルメ・おいも・焼きおにぎり・・・

びゅうコースター風っこのもう一つの顔は冬の時期に見られる「ストーブ列車」としての運行です。石炭ストーブを焚いてとっても温かい車内になるのですが、その上でいろいろな食べ物を焼くことができるのがこの列車の冬の楽しみです。係の方が管理して下さるので安心です。

石炭ストーブ・セッティング中

石炭ストーブ。なぜカラムーチョ?

そしていよいよ焼き物を・・・。う~ん、スルメの香りがたまらない! この後、焼きおにぎりや焼き芋を作る人もいました。言うまでもありませんが、焼き肉はできませんよ。車内が大変なことになりますから・・・。

全国的にも珍しいトロッコ型&ストーブ列車の風っこ

この車両、全国的に見てもとても珍しい車両です。気動車(ディーゼルカー)で自走することができるトロッコ型車両なのですが、JR東日本のあちこちに引っ張りだこで出張して回っています。何と、北海道にまで出向いたことがあるんですよ。

こんな素敵な車両が宮城にあることを、県民の皆さんは胸張って自慢してください!そしてぜひ乗ってみてくださいね!

定員136名ですので、その90%以上で募集するイベントを企画するという方法があります。そして臨時列車で運転される時期にもぜひどうぞ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました