【陸東活性化】3-①観光で列車に乗るメリットを築く

陸羽東線活性化3-1 陸羽東線と観光利用

3・観光客の鉄道利用

①列車に乗るメリットとは?

「列車に乗るよりマイカーの方が便利!」
そうお感じの方はきっと多いことでしょう。私もそう感じる部分が多いのでよくわかります。そして、そう感じる人はほとんどどこに行くにもマイカー!となってしまいます。

では、本当に「どこに行くにもマイカーが便利なのか?」と考えてみると、そうでもないなぁと思う時があります。

例えば、陸羽東線界隈で言うと、「鳴子峡の紅葉」の時期を思い出すことができます。国道47号線が長い長い渋滞に見舞われる時、「何時に到着できるのかなぁ」、「駐車場は空くのかなぁ」、「人も車も多くて危ないんだよなぁ」と考えることはないでしょうか。

そんな時、陸羽東線には2通りの利点(と潜在需要)があります。

1・低速運転で鳴子峡を見上げる陸羽東線

紅葉の時期・新緑の時期になると、その美しい峡谷の自然を満喫することができるように陸羽東線は極限までスピードを落としてこの区間を走ってくれます。マイカーで訪れる方々のほとんどは国道47号線沿いにある鳴子峡レストハウスや大深沢橋から見下ろす形で紅葉や新緑を楽しみますが、列車からはまた違った角度から同じ自然の美しさを満喫できるのです。

陸羽東線から見上げた鳴子峡の紅葉

陸羽東線から見上げた鳴子峡の紅葉

私が勝手に作った陸羽東線応援キャッチフレーズ「いつもと違う景色見てみませんか?」はまさにこのことを意図したもので、列車から見る景色は同じ場所でも車で見る景色とずいぶん違っていることがあって、とても新鮮に感じるのです。
紅葉の時期、これまで毎年だいたい7往復のバス便が鳴子温泉駅~鳴子峡~中山平温泉駅で運転されています。でもこれを中山平温泉駅~鳴子峡間の高頻度シャトル便として運転するなら列車から見て上からも見る紅葉満喫プラン」としてPRすることができて良いのでは?と思うんですよね。

そして、陸羽東線のその他のスポットについても「いつもと違う景色見てみませんか?」

対策⇒ 足となるシャトルバス設定。
鳴子温泉以東の列車を延長運転。

2・渋滞しらずの陸羽東線プランを作る

紅葉観光という一大イベントに加えて、単発で行われるイベントおよび、その地の道路事情に起因した渋滞が起きるケースというものがあります。

例えば「おおさき食楽まつり」、「湯の街ストリートジャズinSPA鳴子」、「鳴子ダムレインボーすだれ放流」、「岩出山城山公園の桜見物」・・・。程度の差こそあれ、「この渋滞さえなければなぁ」と感じるものですよね。渋滞するような時期、陸羽東線を利用してそのストレスを感じることなくゆったりとした気持ちで楽しめるプランを作れます。

例:鳴子ダムレインボーすだれ放流の中止事件

・・・を思い出してみましょう。
※参考:鳴子ダムライトアップ中止のお知らせ

あの細くてクネクネの国道108号線を(国道47号線から江合川を渡って)登る道が大渋滞となってしまい、それが問題となって中止されてしまったイベントです。原因は交通量がキャパシティをはるかに超えてしまっていたことでした。逆に言えばそれだけ集客力のあるイベントだったということです。

それを解決する方法は意外と簡単だと思います。例えば長野県の上高地では通年マイカー規制が敷かれていて、沢渡(さわんど)駐車場でマイカーを駐車してバスかタクシーを利用することになっています。環境保護の目的で実施されているものと思われますが、渋滞の解消や事故防止にもつながっているそうです。

同じ方法を、このイベント時限定で設けるなら渋滞は一気に解消できますし、レインボーすだれ放流を心置きなく楽しむことができます。

***このイベントの素晴らしさはこちらから ↓
鳴子ダムのレインボーすだれ放流「日本夜景遺産」に認定(河北新報)

【鳴子ダムレインボーすだれ放流】ライトアップ・・(Youtube:ワタナベインテリア様) 

そこでの陸羽東線のメリットは・・・

マイカー利用者はどこかの駐車場から有料のシャトルバスを利用する形をとり、例えば「駐車代」500円、バス代300円とします。一方、陸羽東線の利用者は鳴子温泉駅(または鳴子御殿湯駅)からのシャトルバスを無料サービスとする、あるいは200円で湯めぐりチケットを使えるようにするなんてのも面白いかもしれません。

イベント企画側のメリットも実はとても大きいと思います。マイカーでの来場者数は全く予想がつきませんが、列車での来場者数は予想を立てやすいからです。鉄道車両あたりの乗車人数キャパシティーは決まっており、シャトルバスの調達も目安を立て、利用者のニーズにこたえることができます。たとえ増結するほどの人が訪れても、それに合わせて一便、また一便と増やせばカバーできます。またはコンサートや花火大会のような一連のプログラムではなく「ある程度の時間楽しめるタイプ」のイベントなら、バスに乗り切れない人たちは先に温泉街の散策を促すという割り切りも可能でしょう。

同じことは岩出山城山公園の桜見物にも言えることで、城山に登る坂が急坂狭いことが難点なのですが、シャトルバスを設定すると渋滞・危険の回避がしやすくなると思いますね。ちなみに、この公園はSL(C58)と桜のコラボが楽しめる公園です。バスなら岩出山駅から3~4分ほどで到着するのでとても便利です。

岩出山城山公園の桜とSL(C58)

岩出山城山公園の桜とSL(C58)

オプションとして、帰りのバスは城山公園のすぐ下のある小学校用駐車場あたりにも停車させて、岩出山の市街地散策もできることを知らせても良いのではないでしょうか。

岩出山城山公園の坂

岩出山城山公園の坂

内川散策森民酒造のレトロ館竹工芸館花山酒まんじゅうなど、有備館駅方向にも岩出山駅方向にも歩いて楽しいところがいろいろあります。ちなみに、地元民としては岩出山駅前通りにあるミートストアすがわらの肉だんごを食べてみてほしいですね。隠れたソウルフードです。

結論 ⇒ 渋滞混雑に伴う事故リスクの解消にシャトルバスを設定したい。

陸羽東線利用者に何らかのメリット、プレゼントなどを提供できる。

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