【陸東活性化】3-②鉄道だからこその風景がある

陸羽東線活性化・鉄道だからこその風景 陸羽東線と観光利用
陸羽東線活性化・鉄道だからこその風景

3・観光客の鉄道利用

②鉄道だからこその風景

特定の観光地が大好きでリピーターになる、私がまさにそれなのですが皆さんはいかがですか?そんな折、ちょっと車から鉄道利用に変えるだけでものすごく新鮮に感じた、そんな経験をすることがあります。それにはいくつかの理由があると思います。

ちょっと分析してみましょう。

1・運転しないのでじっくり景色を楽しめる

私は家族で旅行に行くことがありますが、マイカーの場合はほぼ95%は私が運転するのです。すると、助手席や後ろで「あ、マガンの群れがいる!」とか「○○山が真っ白できれい!」とか聞こえてくるんです。でも、そちらを見ようとすると「お父さんはちゃんと前を向いて運転して!」と言われてしまいます。

もちろん、どうしても見たいと思ったら車を停めればいいのですが、そうそう停まってばかりもいられませんから運転手の宿命としてあきらめることがたくさんあります。

一方、列車のボックス席で過ごすなら家族が同じものを見て喜びを共有することができます。パパだけ蚊帳の外にならずに済むわけです。しかも景色を見ることに加えてトランプしたりおにぎりやサンドイッチ、お菓子を食べたりも安全に行うことができます。言ってみれば「運転への集中力」を楽しみに振り向けることができるというわけです。缶ビールやワンカップを飲みながら車窓を見ることを喜びとする「呑み鉄」という鉄道の楽しみ方のジャンルもあるほどですよ。

デートなら手をつないでいることだってできるし、イヤホンを分け合って音楽を聴いたっていいわけです。「運転しない」を不便ととらえるのでなく、ゆったり楽しむ方法と認識されるなら鉄道の使い道がもっと広がることでしょう。

2・前面展望かぶりつき!

子どもの頃、電車に乗ると一番前に陣取って列車の先を眺めるのが大好きだったという方、多いんじゃないでしょうか。これは本当にいつまででも見ていられる気持ちになる飽きないポイントです。特に鉄橋を渡る時に「なんだか川に落ちそうに見える!」でも落ちない・・・という感覚がすごく楽しかったりしました。

2020年まで陸羽東線で活躍していたリゾートみのり号はその前面展望を楽しめるようにフリースペースが設けられていてとっても楽しい列車の一つでした。

リゾートみのり号の前面展望

リゾートみのり号の前面展望

また、古川駅から塚目駅を経て西古川駅まで続く長い長い直線を進む区間に見入っていたら、いきなり右へと90度くらいの勢いでカーブするところも楽しいです。ほかにも、駅のホームに進入するときの到着感や、駅によっては駅員さんの旗振り・列車待ちのお客さんなど、自動車にはない感覚が新鮮に思えます。

残念ながらリゾートみのり号はなくなってしまいましたが、来年にはSATONO(さとの)という車両が南東北に投入されることになっているので陸羽東線での活躍を見ることもできるかもしれません。その車両と同じ形式の車両の前面展望はこんな感じです。

3・最後尾展望

前面展望も楽しいですが、遠ざかっていく景色を眺める「リアビュー体験」もなかなか捨てがたいものがあります。寝台特急カシオペアやトワイライトエクスプレスの最後尾はまさにそれを独り占めできる空間が売りだった列車です。いまでも超豪華列車の四季島やななつ星、トワイライトエクスプレス瑞風で楽しめます。

とはいえ、「独り占め」まではできなくても多くの列車である程度そんな「リアビュー体験」をすることができます。大半の路線の車両と同様に陸羽東線の車両も、前と後ろが同じ作りですから前面展望と同じ視界が得られます。

風っこの前面展望

風っこの前面展望

4・サイドの車窓だって素晴らしい

前面展望も最後尾の展望も、ほとんどの列車では立ったまま楽しむことになりますが、普通に座席で見る景色はゆったりと楽しむことができます。お弁当を食べながら見る景色は格別ですし、何より落ち着いて楽しめます。

★ 陸羽東線の車窓の一例

小牛田駅を出て、東北本線と並走する区間から左へ大きく分かれるのを感じます。やがて国道108号線と並走しながら「車より速い優越感」を感じながら北浦へ。町中に入り、東北新幹線と交差するように古川駅に止まると貨物のオフレールステーションがあり、その前を通って前方に船形山や薬來山を見ながらまーーーーっすぐ進んだ後の西古川大カーブ、そして世界農業遺産・大崎耕土の田園風景を満喫できます。秋になる頃、牧草ロールが転がっている中を走るのは日本の原風景を見ているようで心和む思いなんですよ。

陸羽東線と秋の空

陸羽東線と秋の空

春には桜が咲き乱れる東大崎駅、居久根と呼ばれる特徴的な屋敷林が見える風景も見どころです。西大崎あたりからは右手に栗駒山がドドーンと視界に入り、6月末くらいまでは雪をかぶった姿で見られます。岩出山駅にはかつての木造駅舎が残っていて野菜直売所・ポッポランド(鉄道資料館)として活用されている建物が見えます。左手高いところには城山公園が見え、SLもチラ見えしますよ。

有備館駅前・森民酒造

有備館駅前・森民酒造

そこから有備館に進む時、城山の下に酒蔵とレンガ煙突が見えますし、内川沿いの遊歩道も見え隠れします。私はこの街並みを見てなんとなくさだまさしさんの「案山子」という歌を思い出します。

城跡から 見下ろせば 青く細い川
橋のたもとに 造り酒屋の レンガ煙突
この街を 綿菓子に 染め抜いた雪が
消えれば お前が ここを出てから 初めての春

もしよかったら実際に訪れてご覧くださいね。

有備館は日本最古の学問所。伊達政宗好きの人にはたまらない、そして落ち着きのあるたたずまいが印象的な庭園と建物です。

江合川を渡り、少しずつ左右の山が迫ってくるのを感じます。池月駅から左を見ると、いつも賑わいを見せている「あ・ら・伊達な道の駅」が見えます。ここから降りて歩いてもすぐに着けるくらいの距離です。池月を出るといよいよ右側は山が迫り左に江合川の流れが見えますが、鳴子温泉エリアにないった直後の小黒崎(おぐろがさき)というところから紅葉がきれいな(晩秋限定ですが)ところになります。

川渡温泉駅を出るともうすっかり山間の路線。この表情がガラッと変わる地域性が楽しいところです。そこを抜けるといきなり鉄橋で、河川敷の美しさと川のせせらぎを感じながら鳴子御殿湯駅に着きます。この駅、実はまだ鉄橋の上にあるんですよ。ここも見どころです。おしゃれな木造駅舎も。すぐ右側には移転してきて間もない鳴子総合支所の素敵な庁舎が見えます。

ここはすでに東鳴子温泉の温泉街、続いて鳴子温泉の旅館街につながっていきます。硫黄のにおいが漂っているので駅に着いたらぜひ大きく空気を吸い込んで感じてみてください。

鳴子温泉駅を出るといよいよイチオシ区間。鳴子峡を通って中山平温泉までつながります。トンネルとトンネルの間のところで右を見上げるように見てみてくださいね。

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ご紹介したいところはいっぱいあります。
そこはまたいつかそんなカテゴリーを設けて書き記したいと思います。

まとめ
列車に乗ると運転手が蚊帳の外にならなくてうれしい。
前面展望・最後尾・サイド、いずれも楽しみ方がある。
陸羽東線の見どころはいっぱいある

ぜひ陸羽東線の旅を味わってみてください。

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