中山平温泉駅の概要
東北本線・小牛田駅から数えて15番目(50.0km)の駅。1917年11月1日開業なので、すでに100年を優に超える歴史を刻んできた。大半の列車は隣りの鳴子温泉駅で折り返す。「営業係数」をはじめとした旅客営業に関する数値が最も厳しい区間のただなかにある、宮城県唯一の中間駅。かつては小牛田方面からこの駅で折り返す列車もあったが、今ではすっかり取り残された感がある。
快速湯けむり号も停車する(かつてのリゾートみのり号も)がSUICA対応駅にはなっていない。
鳴子峡への最寄り駅としてシーズンになるとアクセス拠点になったりもするのだが、近くにタクシーなどはないため、他のアクセスが難しいのが惜しい。蛍泉湖とも呼ばれる岩堂沢ダムやその界隈などもホタルを見られるスポットとしてもっと推せる潜在力があるだけに残念に思う。
中山平温泉駅の外観
リゾートみのり号の旗がちょっと懐かしい。
アスファルトが見えている冬なんて珍しい・・・。
この駅前ロータリーから、紅葉の時期に臨時のシャトルバスが鳴子峡に向けて出発するのです。
駅名標にも鳴子峡の写真が描かれて「最寄り駅」をアピールしています。
この線路がもっとつながっていたのですが、その部分に今駅舎があるのです。
線路がまっすぐでなく、ホームの先でやや右に歪んでいるところに、かつて島式ホームだった名残が感じられます。
駅前の桜の木は昔たくさん並ぶ並木だったそうですが、その頃の栄華を知る生き証人として1本の大桜が今も残り、シンボルとして大切にされているのです。
中山平温泉駅・待合室
私が訪れた時には電気暖房が置かれていて、冬でも温かく列車を待つことができました。
何より温かいのは地域の子供たちの、地元を大切に思う心です。
中山平温泉駅前のSL「C58」
2022年5月9日からの作業で解体されました。
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