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【HMコラム】寝台特急なのにテールのあのマークがない!

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寝台特急なのにテールのあのマークがない!

寝台特急の魅力を高めるアイテムのひとつ、テールマーク。走り去る姿を眺めながら、赤く灯る2つののランプとともに煌々と光るマークのデザインがそれぞれの列車ごとの個性を示すとともに余韻を残し、旅情を誘い憧れの思いを強くしたものだ。

寝台特急シンボルマーク

583系などの電車寝台はヘッドとテールそれぞれのマークが共通なのに対し、ブルートレインなどの客車ではヘッドマークの重厚さと一味違い、「一列車で二度おいしい」魅力の味わい方となった。

さて、寝台特急と言えば当然のようにあの「流星マーク」がシンボルとして左上にあったのだが、実はそれが無いものが存在した。最初からLED表示器を装備したE26系のカシオペアはさておき、いわゆる幕式のものでもである。

寝台特急トワイライトエクスプレス

トワイライトエクスプレスには最初のデザイン時から引退まで、一貫して流星マークがなかった。これについてはデザインのバランスが大きく影響しているのだろう。

トワイライトエクスプレスのテールマーク

トワイライトエクスプレスのテールマーク

天使がラッパからひし形の星を吹きだしているのだが、もしその先に流星マークを配置したら干渉するか、少なくとも余計な印象を与えただろう。また、この列車がデビュー時にはツアー専用列車だったこともこの判断に影響したかもしれない。

寝台特急出羽 「もしかして・・・」

もしかして付け忘れ? と思うのが寝台特急出羽号のテールマークだ。急行から寝台特急に格上げされたのが1982年11月。その頃の写真を見ると流星マークが見当たらないのである。

寝台特急出羽テールマーク

寝台特急出羽テールマーク。のちに流星マークが追加された。

イラスト・テールマークがブルートレインに一斉採用されたのが1979年7月なのだが、その後でマークのイラストをデザインした最初の列車が「出羽」であり、その時誕生したブルートレインは他にない。

こうしたことから、「久しぶりにデザインしたら流星マークを付け忘れた」ということのように思われる。数年後にはふさわしい箇所に流星マークを挿入したものが登場している。

ところで、その「なし」版のマークは今でも存在していることをご存じだろうか。尾久車両センター内に留置されているオハネフ25-14は、まれに車両基地まつりのようなときに登場することがあるのだが、この車両には「なし」の出羽テールマークが入っている。

また、岩手県岩泉町にあるふれあいランド岩泉で宿泊施設として保存されているオハネフ25-121にも「なし」マークが入っている。宿泊利用時に係の方にお願いするとマークの変更に応じてくださるかもしれない。

岩泉町の宿泊施設・ブルートレイン日本海にて

デザイン時期と登場時期の“ズレ”

余談になるが、1979年7月から1982年11月の間に登場したイラストマークが実際には存在した。それは20系から24系化されたあけぼの号だ。しかし、ここでなぜ「なし」のミスをしなかったかというと、車両変更を見越して早々にデザインが決定していたからである。イラストの図面は1979年4月に完了していたようだ。

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