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ミニエコーのプチ・ストーリー
◆ 中央本線・辰野支線と呼ばれるルート、塩尻~辰野を結ぶローカル列車。ヘッドマークに記されているミニエコーという名称が、公式の列車名というわけではなく、クモハ123系を使用してこの区間を一日中往復するこの車両の愛称と言って差し支えない。1986年11月ダイヤ改正で登場し、2013年3月15日のラストランまで26年以上にわたって孤軍奮闘してきた。
全国的に見ても旅客用の電車で1両きりで走る仕様のJR車両は希少で、元・荷物車だったクモニ143形を旅客車に改造したこの車両がジャストサイズの車両としていくつかの路線で活躍した。そして、JR東日本ではこのクモハ123-1が唯一の存在でコアなファンに注目されていた。冬季の霜取用としてパンタグラフが2基取り付けられている点など、オンリーワンの部分がいろいろとあるのも人気の理由だという。
123系の車両は現在でも小野田線などJR西日本において現役だが、JR東海・身延線で活躍していた車両は一足早く2007年3月にすべてその姿を消している。また、両運転台電車としてはJR四国の7000系、JR西日本の125系が存在する。
中央本線・みどり湖駅経由
1982年に完成した塩尻~岡谷間の短絡ルート(塩嶺トンネル)は特急あずさ号などの優等列車の時間短縮に多大な貢献をしたが、その一方で列車と人の流れが大きく減少してしまったのが大八回りとも呼ばれた辰野駅界隈。もはやこの区間は中央本線という印象ではなく、通称どおり「辰野線」という別個のローカル線というのが実情となった。
ミニエコーのヘッドマーク
(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【HM登場】1990年3月ごろ
【HM引退】2013年3月13日
(翌日からE127系に)
【HM使用期間】23年ほど
このJR東日本のクモハ123-1にはヘッドマーク表示が可能な仕様になっている。大きな表示窓ではないものの、こんな閑散としたローカル線の電車にデザイン・ヘッドマークが用意されたのは、長らく幹線として使命を果たしてきた辰野支線へのせめてものねぎらいの気持ちだったのではないだろうか。とはいえ、この車両が投入された当初からそうだったわけではなく、当初は逆台形のプレートが取り付けられていた。1990年にワンマン化改造を実施した際に同時に変更されたようだ。
(参考:アナログからデジタルへ様)
現在ではE127系がバトンを受けてこの路線での任務に就いているが、当然ながら単行電車として特別に設定されるはずもなく、当たり前のように2両編成で走る姿が見られる。もちろん、ミニエコーという愛称は受け継がれてはいない。
皆様へのお願い~もっと事典を充実させるために~
この列車のヘッドマーク・ロゴマーク類のデザインに関するさらなる情報を調査しています。
また、将来的には ミニエコー号のトレイン・サボなども存在が確認出来たらご紹介する計画なので気長にお待ちいただければ幸いです。
なお、トレースを精密に行うには当然のことながら精細な画像が必要になります。このサイトは皆さんに無償で使っていただけるトレインマーク事典ですのでご協力いただけるなら皆さんの益になると確信しております。情報をご提供いただける方を募集しています。