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臨時寝台特急桜島号のプチ・ストーリー
◆ 臨時寝台特急桜島号は博多~西鹿児島(現:鹿児島中央)を結んだ寝台特急で、317.1Kmという最短距離寝台特急だった。1986年5月3日に運転されたのを皮切りに、盆正月の時期にそれぞれ数日運転されたりゴールデンウィークにも設定されたりを繰り返しながら1991年1月6日発の上り列車でラストランを迎えるまでの5年弱にわたり活躍した。上り列車では定期列車であった急行かいもん号や、特急有明92号に続く形で、夜行が3本設定されていたりして当時の繁忙期の様子が感じられる。
興味深いことに、最初の年であった1986年は下りのみ、1987年以降は上りのみの設定というように、常に設定は片道だけだった。おそらく上り列車の方は朝の6時00分発の新大阪行き新幹線ひかり50号(ウエストひかり ※)に乗り継ぎやすい時刻設定であることから繁忙期にはそれなりの夜行需要があったのだろう。※ 1988年8月時刻表より
車両は基本的に24系25形を使用し、6両~4両の寝台編成を融通していたが、1990年GW時からは座席車両を4両、寝台車両を2両としている。
臨時寝台特急桜島号のテールマーク
正確な情報がなかなか集まらなくて苦労している寝台特急桜島号。現時点で分かっているのは、
◎1986年5月3日のテールマークは赤文字で「特急」
◎1989年5月・8月のテールマークは「桜島号」
という情報まで。
臨時列車を「特急」だけの表示で走らせることはよくあることだが、途中からは列車名を入れるようになったようだ。そして当然のことだが、イラストマークを採用した後再び文字だけのマークに戻すことは考えにくい。
そうして考えると1990年~、または1991年のみイラストテールマークを採用したのか、はたまた作りはしたものの掲示するチャンスが訪れず、イベント時だけ公開したということも考えられるかもしれない。
とにかく情報がまだまだ不足しているのでご存じの方は教えていただきたい。なお、テールマークのトレースも手に入る画像を分析して作り上げはしたが、実物と比較すると相違点が色々と見つかるかもしれない。