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特急すいごう号のプチ・ストーリー
◆ 東京~銚子を成田線経由で結ぶ特急列車として2004年まで運転されていた特急すいごう号。最終的には、特急あやめ号と運転経路の多くが重なっていたため吸収される形で廃止された。1982年の(特急としての)運転開始当初は、その他の房総特急のような東京発着ではなく、両国発着ということで特急としてはやや異色の存在だった。電車特急でありながら表定速度が60km/h以下であったため、急行時代より早くなったという実感はあまりなかったが、B特急料金の設定などにより比較的安価で利用できた。
◆特急すいごう号トレインマーク
(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【HM登場】1982年11月15日
【HM引退】2004年10月15日(廃止)
【HM使用期間】21年11カ月
特急すいごう号も、その他の房総各方面の特急と同様、183系電車を使用して運転されていた。この特急も周囲の交通事情の変化に振り回されてきた列車のひとつだ。もっとも新幹線こそ影響を及ぼしては来ない地域だが、一番大きな出来事だったのは1991年に始まった「成田エクスプレス」の運転だろう。 特急すいごう号にとって、運転経路のうち最も人の流れがある東京~成田間の存在意義を奪われたのだから利用者が激減しても無理はない。
◆急行水郷号トレインマーク
(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
元々、この区間の優等列車の歴史は意外に長く、1961年の準急総武に始まり、翌年に名称変更で準急水郷、1967年には急行水郷となっている。漢字表記から平仮名表記に変更はされたが、同じ読みのまま特急格上げされたのは、房総各線の特急としては唯一の例だ。
この千葉県の房総各線を走った急行たちには共通型のヘッドマークが用意されていて、列車ごとに色分けされていた。153系・165系電車が活躍していた懐かしい時代のことだ。