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特急かいじ号のプチ・ストーリー
◆ 新宿・東京~甲府・竜王を結ぶ特急として現在も運転されている特急かいじ号。急行かいじ号を特急に格上げしてそのまま特急かいじになったわけではなく、一時は特急あずさ号として運転され「かいじ」の名は消えていた。
その後、1988年3月に特急あずさ号のうち甲府発着の列車を系統分離して特急かいじ号が誕生、愛称復活は約2年ぶりだった。当初は183・189系を使用していたが、2001年からE257系を使用し、現在ではE353系へと代わり特急あずさ号と引き続き共通運用で走っている。
設定当初、甲府以東毎日運転で、臨時で上諏訪や松本まで延長運転するものがあった。延長運転するとあずさ号と同じ運転区間になったわけだが、構わずかいじ号として走っていた。ちなみに、派生列車として、横浜発着の臨時特急はまかいじ号があるが、山梨県を越えて長野県中部まで行っている。また、ビューかいじ号、むさしのかいじ号、湘南かいじ号など、いくつかの派生愛称がこれまでに登場した。
あずさ2号がなくなった!
共通運用による列車の類似性を回避するため、列車の通し番号が100番代とされ、一桁~二桁を付番するあずさとの区別を容易にする処置がとられていたが、現在は共通で通し番号となった。そのようなわけで“あの有名な”「あずさ2号」は存在しなくなった。2号はかいじ号に使用されているからだ。
◆特急かいじ号のトレインマーク
かいじ=甲斐路ということで山梨地方の旧国名を含んでいる通り、東京方面と山梨県方面を結ぶ列車を意味する。それで山梨県に入ってから車窓に見える富士山と、山の姿を鏡のように映し出す富士五湖のひとつが描かれている。
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富士山の手前左側に幾つかの山々が見えているところからすると、湖は本栖湖、あるいは精進湖だろうか。むらさき系の配色は山梨県特産のブドウをイメージしているような気がするが、定かではない。特急かいじ号とは別で臨時特急はまかいじ号という列車があるが、横浜発着の「かいじ号」という位置づけで始まった派生列車である。(別ページでご紹介)
もう一つ面白い列車は、新宿⇒辰野の臨時特急かいじほたる祭り号運行。これは特急かいじ111号の区間延長版であり、辰野ほたる祭りへのアクセス列車だった。
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さて、こちらは「L」マークがないだけの違いなのだが、これは臨時特急で使用されたものだ。というのも、JR東日本がエル特急の種別廃止をした時にはすでにE257系に定期運用が移行しており、183・189系を使用するのは臨時特急だけだったからだ。
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◆特急かいじ号の画像
・現在の特急かいじ号は特急あずさ号と共通運用を組んでおり、いわゆる「あずさカラー」のE257系電車で運転している。設定当初についていえば183系電車をメインに使用していたが、そもそも特急かいじ号はJRになってから登場した特急であり、国鉄特急色の183系を使用していた期間はさほど長くはない。JR化後間もなくあずさ号の車両がグレードアップ工事を施されて、外観の塗装もグリーンとレッドのいわゆるアップル・カラーとなったため、共通運用のかいじ号も順次専用塗装車での運転となっていった。長野新幹線開業後、それまで特急あさま号として活躍していた「あさまカラー」の車両もたびたび登場するようになった。 ※このページの画像提供:YONPAQ様・♪An’s Railway memo☆様(無断使用・転載厳禁)