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特急きらめき号のプチ・ストーリー
◆ 米原~金沢間を結ぶ速達タイプの特急列車として1988年に運転開始した特急きらめき号(臨時運転では京都発着)。おもに東海道新幹線からの乗り換え客を意識した設定だった。コンセプトは同時デビューの特急かがやき号と同様で、速達列車だった。
デビュー当時は途中の停車駅は福井駅だけという大胆なまでの設定で下り列車は1時間51分で結び、まさに「スーパー」な特急だったが、周辺自治体の強い要望による「停車駅実現合戦」の圧力に負けて徐々に停車駅が増えていき、結局のところ速達タイプというほどでもなく同じ区間を走る特急加越との差異はどんどんなくなっていった。そして存在意義が薄れてきた1997年にはそのすべてを特急加越号に吸収し特急きらめき号は姿を消した。その後には特急加越号も特急しらさぎ号に吸収され、消滅した。
余談だが、山陽九州直通新幹線でもこれは話題になった。しかし、山陽九州新幹線では、さくら号を「だし」にして話題を集中させた後、みずほ号を設定断行したのだ。このやり方は特急きらめきを始めとしたこれまでの教訓が生かされていたと言えそうだ。
話は戻り、特急きらめきの通常の使用車両は特別塗装を施された485系特急電車(特急かがやき号と共通運用)。たが、その末期においてはダイヤ改正後の運用形態を念頭に置いて塗色変更が前もってすすめられていったため、国鉄特急色の車両で運転することもあったようだ。
その後、特急きらめきという愛称自体はJR九州において新たに採用され、思いがけない復活を遂げて現在に至る。 ⇒JR九州「特急きらめき」号はこちらから
◆特急きらめき号のトレインマーク
北陸本線の速達特急としてデビューした特急きらめき号のトレインマーク。時刻表の上では「特急きらめき」であり、それが正式名称だとされているが、トレインマークを見ると「スーパーきらめき」となっている。速達列車であることをアピールしたかったのだと思うが、利用者にとっては“別物”に見えてしまう、ややこしいマークの列車だった。
(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【HM登場】1988年3月13日
【HM引退】1997年3月21日(翌日から特急加越に統合)
【HM使用期間】9年0か月
*** 画像提供:kogane-turbo様