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現美新幹線のプチ・ストーリー
◆ 上越新幹線:越後湯沢~新潟を結ぶ新幹線のリゾート列車として2016年4月29日に運転を開始した。
蜷川実花さん(写真家)が外装デザイン、松本尚さん、荒神明香さんなどが内装デザインを担当。走る美術館のような列車となる。展示スペースにはソファーがあり、ある時期からは自由席となり、空いていればゆったり楽しむことができた。
運転時間は50分~1時間弱ということで、のんびり美術鑑賞するのに適度な時間なのかどうか、利用者に尋ねてみたいところだ。列車名については「とれいゆつばさ」の時のような特別な名称ではなく「とき451号~とき456号」として運転していた。(新幹線とき号のページ)
鮮烈なデビューを飾ってから5年目の2020/12/19にラストラン。次の春で5周年なのでそこまで見たかった気もするが、コロナ禍の混乱の中ではそれもかなわなかった。
◆現美新幹線のロゴマーク
新幹線はスピードのイメージが求められるからか、水平ラインをベースとしたのデザインがほとんどである。この現美新幹線ではその常識を打破するようにボディー全体がフォトラッピングされているわけだが、「世界最速の芸術鑑賞」と言われるだけにやはりスピード感は大切。
(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【ロゴマーク登場】2016年4月29日
【ロゴマーク引退】2020年12月19日
(ラストラン)
【ロゴマーク使用期間】4年7カ月
そこで、このロゴデザインでは縦の線の大半を排除して、ほぼ水平のラインだけで「現」と「美」の文字を表現している。個人的にはもう少し幅を広くしてもいいのかなと思う。というのは、速いスピードで水平移動する列車のロゴは走行しているときには幅が短く見えてしまうからだ。
◆車両と車内設備
車両形式はE3系。秋田新幹線こまち号として活躍していた車両を改造したもので当時と同じ6両編成。
号車番号は「1」からではなく、こまち時代と同じく11号車から16号車となっている。
【11号車】の指定席は一般発売で、料金は通常の新幹線と同じだという。
【12号車~16号車】当初は旅行商品専用車両だったが、7月から自由席化。
【13号車】カフェ・スペース。スイーツやコーヒー、アルコールも提供されていた。