お座敷電車・宴(うたげ)号のプチ・ストーリー
◆JR東日本・東京地域本社管内に1994年当時「江戸」・「なごやか」という客車タイプのお座敷列車があり、人気絶頂にあった。それで、当時の需要にこたえるためにさらなるお座敷車両が必要とされていて初めての電車タイプとして登場したのがこの「宴」号である。485系を改造し、掘りごたつ式をメインとしたハイデッカータイプの室内となっている(車体断面は215系にかなり近い)。全車グリーン車の6両編成だが、デビュー当初の約1か月は4両編成だった。2001年4月1日には大宮支社が発足。自動的にその管轄の車両となった。
2019年2月23日の運転をもって活躍を終えた。
お座敷電車・宴(うたげ)号のトレインマーク
・円形を重ねてほんの少し中心をずらした図形に漢字で「宴」と、ローマ字で「UTAGE」の文字を配したシンプルなもの。宴の文字を何と読むのかこれでわかる。とはいえ、「えん」と関わりあるいろいろな言葉がこの列車のコンセプトとなっている。
「縁」、「艶」、「円」などがそれで、たとえば先頭形状が当時としてはかなり独特の丸みの強いスタイリングであることもその一つと言える。そしてこのスタイリングが485系ベースのジョイフルトレインの基本形のようになり、いろいろなバリエーションへと発展したと言って過言ではない。直接的にはそっくりとは言えない華、ニューなのはな、きらきらうえつやジパングなども例外ではないだろう。
お座敷電車・宴(うたげ)号の資料例
・鉄道ファン 1994年8月号(400号記念号)
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この列車のヘッドマーク・ロゴマーク類のデザインに関するさらなる情報を調査しています。
また、将来的には 宴(うたげ)号のトレイン・サボなども存在が確認出来たらご紹介する計画なので気長にお待ちいただければ幸いです。
なお、トレースを精密に行うには当然のことながら精細な画像が必要になります。このサイトは皆さんに無償で使っていただけるトレインマーク事典ですのでご協力いただけるなら皆さんの益になると確信しております。情報をご提供いただける方を募集しています。