Fastech360(新幹線高速試験車)◆ロゴマーク事典(2024-06) | HM事典新館
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Fastech360(新幹線高速試験車)◆ロゴマーク事典(2024-06)

fastech360sのロゴマーク ひ~ほ
fastech360sのロゴマーク
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Fastech360(新幹線高速試験車)

JR東日本が開発した高速試験新幹線車両で時速360Km/h営業運転の可能性を切り開く目的で登場したのがこのFastech360。愛称の由来は高速を意味する「fast」と、技術を意味する「technology」を組み合わせた造語だ。「360」は言うまでもなく目標とする最高時速360Kmである。

車両には2種類あり、Fastech360SとFastech360Zの2つだが、それぞれの末尾につく「S」は新幹線を意味し「Z」は在来線を意味する。つまりSの方はフル規格でZの方は新在直通のいわゆるミニ新幹線タイプだ。

高速試験運転は2005年から始まり、その試験データを反映して造られた新型車両「E5系」が2009年5月に登場して最高時速320Kmの営業運転を実現、後にミニ新幹線タイプの「E6系」もそれに続いた。

「Fastech360S」は2009年9月17日に最後の一両(E954-8)が解体されてすべて保存されずに過去のものとなった。

Fastech360のロゴマーク

スピード感と近未来感を感じるようなロゴマークのFastech360。「S」の方は後のE5系の帯に採用されたつつじピンクが控えめにロゴを彩っている。車体色はイーストグリーンという名称だったが、E5系の常盤グリーンと同一色と思われるが、E5系のそれに比べてやや暗めに見える写真が多い。それはもしかしたら車体に施された帯の色がピンクでなくグレーだからかもしれない。

fastech360sのロゴマーク

fastech360sのロゴマーク

在来線版はE6系へとつながるわけだが、開発段階の試験車両Fastech360zにおいては、E5系と同様の車体色をまとっていた。ロゴマークはピンクに代えて黄色を用いているので、後のE6系とはイメージがどうもつながらないと感じる人もいることだろう。

fastech360zのロゴマーク

fastech360zのロゴマーク

このロゴの文字部分はグレーの帯上にも施されていたことを添えておきたい。

さて、この車両を語るうえで忘れることができないのが「猫耳」の愛称で呼ばれた、空力減速補助装置だ。あれがいつか登場することがあるのだろうか。ちびっ子たちやその親の世代に話題を呼び、ファン層が広がるきっかけとして最適のように思うが、実用面ではどうなのだろう?

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