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特急ふじかわ号・急行富士川号のプチ・ストーリー
◆ 静岡~甲府を身延線経由で結ぶ特急列車として現在も運転されている特急ふじかわ号。
富士山を挟んで南北の主要都市をつなぐ役割を担っている。長い間この区間では165系を使用して急行富士川号がその役割をこなしていたが、1995年10月にJR東海が新形電車を投入して車両のグレードアップを図り、念願の特急による運転が可能となった。特急伊那路、特急東海などと共に373系で登場した。
身延線の性格上、谷あいを走るところが多いため思ったように高速化を図ることができず、最速列車でようやく表定速度60km/hを超えるのがやっとという状況だ。
画像提供:koganeturbo様・日本海ファクトリー写真部
◆特急ふじかわ号・急行富士川号トレインマーク
JRになってから全国的に新型車両が登場するたびにヘッドマークが次々と姿を消していく中、JR東海は基本的にヘッドマークを採用している。その中にはこの特急ふじかわ号や特急伊那路号など、新しく特急に格上げされて新しくヘッドマークを用意されたものもある。やはり、特急に“顔”があるのは嬉しいものだ。
373系の特急ふじかわ号にはもう一つ、幻のヘッドマークと呼ばれるものが存在する。JR東海のコーポレートカラーであるオレンジ色をバックに、雪をかぶった富士山のシンプルな姿、そして波立つ富士川であろうか。
このマークも373系の愛称表示幕に実装されていると言われているが、営業運転で使用されることは大変まれなことであり、なかなかお目にかかれないため「幻のヘッドマーク」と呼ばれている。