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◆寝台特急北斗星号の派生列車・夢空間北斗星
衰退期に入った寝台特急の中にあって最後の望みとなったジャンル「豪華列車」・「クルーズトレイン」という方向性を高めていくうえで試験的に登場した車両がこの、夢空間。
わずか3両の製作で、内装はそれぞれ異なるデパート企業が担当したというユニークな取り組み。それによって複数のアイデアを取り入れて個性を引き出せただろうから有意義な投資だったに違いない。そこで得た成果がのちの寝台特急カシオペア号に、さらにはトランスイート四季島にも活かされたことは言うまでもない。
残念ながら、早すぎる引退に寂しさを覚えたが今は埼玉県の商業施設「ららぽーと新三郷」に2両、そして東京・新木場のレストランにも1両引き取られ、いずれも解体されずに存在しているようだ。
ららぽーと新三郷の2両は並べて設置ではないので、両方見つけるのが少々宝探しみたいで楽しい。しかし、残念ながら通常は内部を公開してはいない。
赤いほうの車両がラウンジカー。5月半ばの現地にはツツジと思われる花が咲き乱れる中に静態保存されている。グリーンの方は噴水の南側に位置している。
夢空間号は3両のみしか存在しなかった車両なので、ほぼ寝台特急北斗星号と共に編成を組んで走った。
夢空間のトレインマーク
シンプルでゴージャス、そんな印象のヘッドマークが掲げられた夢空間。その愛称にふさわしいものというるだろう。