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特急ライラック号のプチ・ストーリー
◆札幌~旭川を結ぶ特急列車としておよそ10年ぶりに愛称復活した特急ライラック号。
このたびは、元特急スーパー白鳥編成であるライトグリーンの789系0番代が使用されることによりグリーン車を含む6両編成の14往復となる。一部列車は旭川発着となった特急大雪・特急サロベツとの乗り継ぎ列車としての役割を担うことになる。したがって、同時に「スーパー」でなくなった特急カムイ号と比較して「指定席割合が高い」のが特徴である。
◆札幌~旭川を結ぶ特急列車として2007年まで運転されていた特急ライラック号。1980年に781系新規導入に伴う特急いしかり号からの名称変更で登場した、当時は道内唯一の電車特急だった。このライラックの木が札幌市の木であることから命名されたようだ。
デビュー時から旭川~札幌~室蘭を結んでいたライラック号だったが、1986年には千歳空港発着便を特急ホワイトアロー号として新規設定、1992年に室蘭方面へは特急すずらん号を分離設定した。そして2007年、今度はスーパーカムイ号に名称変更する形で姿を消した。ライラックという名称は過去に急行に使用されていたことがある。
◆特急ライラック号のトレインマーク
背景が白い方のトレインマークは781系電車の後期型デザインだ。1992年7月ダイヤ改正で登場した。非常にシンプルなもので背景が無地だったためか、製作における手抜きのイメージがある。
実際にはほんの一工夫でずいぶん違ったイメージになりそうだからもったいない。このマークの登場後、それほど経たずして785系が投入され、LEDヘッドマークが登場したが、781系も並行して使用され、一旦愛称が消滅するときまで使用された。
一方、背景がライトグリーンのトレインマークは781系電車での特急ライラック号初代デザインだ。グリーンの鮮やかな色合いと花の可愛らしさが印象的で、国鉄特急色時代の車体の赤と補色関係でバランスが良い。
現在は789系でLEDヘッドマーク表示となっており、幕式の後期型を踏襲したデザインである。フルカラーLEDの表現力を活用して見栄えするものとなっている。
◆特急ライラック号の画像
781系の初期の姿。国鉄型特急電車とはいえ、極寒地方に対応するための数々の工夫ゆえかなり独特のフォルムである。485系や183系といった国鉄標準型スタイルと比較すると運転席が低く抑えられている。また、485系1500番代で採用された上部2灯は継承されている。
画像提供:タケちゃん様・Jun Nkgawa様