特急いしかり号◆ヘッドマーク事典(2024-06) | HM事典新館
【愛称別トレインデータ館】へはこちらから

特急いしかり号◆ヘッドマーク事典(2024-06)

特急いしかり号ヘッドマーク
特急いしかり号ヘッドマーク
スポンサーリンク

⇒ 特急いしかり号データファイルはこちら

特急いしかり号のプチ・ストーリー

◆札幌~旭川を結ぶ、北海道初のL特急として1980年まで運転された特急いしかり号。

電車特急としては未体験ゾーンの豪雪地帯であるゆえ、耐寒耐雪機能の試験的車両、485系1500番代を使用した札幌近郊都市間輸送のパイオニア的存在ともいえるのがこの特急いしかり号。少々不名誉な点としては、設定当初からグリーン車がなかった初めての列車だということも書き添えておこう。

設定当初、8~20時の各00分発(下り:札幌、上り:旭川という2時間ヘッドのわかりやすいダイヤ設定で好評だったものの、同じ区間を走る急行かむい号と比較してわずか10分しか短縮できなかったことはいくらか不評だったそうだ。(途中駅無停車タイプを除く)。それでも、781系投入後まもなく愛称変更した後の特急ライラック号でもその所要時間はすぐには変更されることはなかったように、いくらか余裕を持たせるための設定だったものと思われる。ちなみに、気動車特急と比較しても2~3分ほどしか早くなかった。

それ以上に大きく評判を落とした理由は、故障の頻発だった。485系1500番代車両は特急白鳥号などで試験走行を兼ねて運用に就いていたものの、そのレベルの耐寒耐雪仕様ではまるで歯が立たないことが後でわかるなど、つくづく実験的要素の強い列車だったのだと痛感させられる。そして、利用していた人たちにとっては「いしかり号=故障」と、よくないイメージが定着しつつあったため愛称を特急ライラックに変更したとも言われている。

もっとも、この愛称変更は室蘭まで電化が完成したことに伴って運転区間が延長され、「より一層ふさわしい愛称を」という観点もあったようだ。その後、特急ホワイトアロー・スーパーホワイトアロー・スーパーカムイ号・特急カムイが活躍してきた。

*** 画像提供:タケちゃん様

◆特急いしかり号トレインマーク

イラスト・トレインマークに描かれているのは石狩川。そのクネクネと蛇行する川の流れがシンプルかつ印象的に描かれている。

 特急いしかり号ヘッドマーク


特急いしかり号ヘッドマーク

【HM登場】1978年10月 第一期採用
【HM引退】1980年10月 最初に消えたイラストマーク
【HM使用期間】2年0か月 第一期採用組では最短

北海道専用極寒地対策の781系電車が十分配備されたとき、室蘭まで運転区間を延ばすという名目と、新型車両によるイメージ一新のため、いしかり号の名前は消滅した。したがって、このトレインマークと781系の組み合わせはほんのわずかの期間しかお目にかかれなかったようだ。

781系特急いしかり

781系特急いしかり

※画像提供:AMANOGAWA_EXP様

タイトルとURLをコピーしました