ふれあいパルのプチ・ストーリー
◆ ふれあいパルは国鉄末期の1986年に改造されたジョイフルトレイン。小口団体の輸送という、それまでの広島鉄道管理局にないタイプのジョイフルトレイン(※)としてどのような路線でも機動的な運用ができるようにキハ58系気動車の2両編成で設定された。全体的には洋風のイメージでありつつも絨毯敷きの掘りごたつを設けた内装だった。愛称は一般公募によって「ふれあいパル」とされた。改造工事は幡生車両所が施工した。
※お座敷列車旅路(12系)やホリデー・パル(ほぼ20系)はいずれも6両以上の編成だった。
その面構えは九州で翌年にデビューしたジョイフルトレイン、ゆ~とぴあとそっくりであり、当時の「イメチェンと低コスト」の両にらみの中での改造だったのだろうと推測できる。
ふれあいパルのヘッドマーク
ふれあいパルの文字は太い線と細い線がはっきり区別されたおしゃれな文字となっていた。その下に描かれた3色のロゴマークが何を意味しているのかは調べてみたものの答えを見つけることができていない。ただ、なんとなくではあるが、人の横顔のように見える気もするので、「人と人とのふれあい」のようなコンセプトで作られたものではないだろうか。(あくまでも推測である。)