快速マリンライナーのプチ・ストーリー
◆1988年4月10日、瀬戸大橋開業(本四備讃線開通)に合わせて岡山~高松を結んで登場した快速列車。設定当初は一日9往復、その多くにスーパーサルーンゆめじを連結して1時間弱で岡山と高松を結んでいた。2003年9月末まではJR西日本の213系を使用していた。
しかし、その後はJR西日本の223系5000番代とJR5000系の混成編成で運転されている。213系時代はJR四国が車両の使用料を払う形が採られていたようだが、世代交代とともに解消された。
なお、快速マリンライナーという愛称は北海道にも存在した。時代ももろかぶりで、北海道のマリンライナーが登場して1か月以内に瀬戸のマリンライナーが登場した形となる。とはいえ現役なのはこちらだけである。
画像提供:Teru-t2様・谷澤良二様・歩王様・KOGANETURBO様(無断使用厳禁)
◆快速マリンライナーのヘッドマーク
213系のトレインマーク(愛称表示幕)は横長の形状なので文字のみの表示ではあるが、独特の書体を採用していて親しみを感じられる。その先頭車両の片方(グリーン車)は普通鋼の車体であったため、海洋上を走ることによる塩害が予想以上に早く進行したと言われている。そのため惜しまれつつ引退し、同時にトレインマークも通常は表示されなくなってしまった。
211系の貫通扉に取り付けられていたのはこちらの円形ヘッドマーク。瀬戸大橋をバックにして細かく波立つ海がツートンのストライプで描かれ、海鳥が2羽飛ぶデザインになっている。愛称のフォントはしっかりとした規則性がなく、デザイナーの感性のままに手作りされた感じがする。
橋の上と下で背景色がピシッと分けられ、上が空の水色で下が海の紺とグリーンだが、車両の帯の色ともよく調和がとれていてしっくりくる。
イベントなどでは取り付けられることもあるHM
現在のマリンライナーにおいてあまり見られなくなったヘッドマーク類も、PRのためであったりイベントのためであれば登場することがあるようだ。下の5000系画像では瀬戸大橋開通30周年記念HM(2018年)が取り付けられている。直線基調のシャープな顔の車両にエッジの効いたHMはよくなじんでいる。この形状はその後もイベントや記念などの機会に何度か登場している。ヘッドマークは形状に加えて大きさや取付位置も大切な要素となる。非常に良いデザインでありながら大きすぎかつ位置が高すぎで違和感が感じられる残念な例もある。大変失礼な言い方かもしれないが、アンパンマンの鼻のような印象になってしまっている。四国に行くからというわけでもないのだろうけど・・・。
おそらく、貫通幌や取付金具の関係なのだろうが、あと一工夫してもらいたいものだ。
皆様へのお願い~もっと事典を充実させるために~
この列車のヘッドマーク・ロゴマーク類のデザインに関するさらなる情報を調査しています。
また、将来的には 快速マリンライナー号のトレイン・サボなども存在が確認出来たらご紹介する計画なので気長にお待ちいただければ幸いです。
なお、トレースを精密に行うには当然のことながら精細な画像が必要になります。このサイトは皆さんに無償で使っていただけるトレインマーク事典ですのでご協力いただけるなら皆さんの益になると確信しております。情報をご提供いただける方を募集しています。