京阪神地区の新快速
◆北は敦賀、西は播州赤穂・上郡と、非常に広い範囲で活躍する近郊型のスピードスターとして現在も人気の列車である。その人気を確立した117系シティーライナーに続き、221系、223系、225系と、次々に最新の技術を駆使した車両を投入してきた。
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古くは153系ブルーライナーを思い浮かべる人もいるだろう。1970年10月1日から活躍する新快速はついに50周年を迎えた。
◆新快速のトレインマーク
・上のブルー系の愛称幕は現在も使用されているタイプの新快速のトレインマーク。スピード感を前面に押し出したフォントとブルーの美しいグラデーションが特徴。
一方のは117系シティーライナー時代の新快速のトレインマーク。フォントそのもののスピード感はほどほどだが、包み込むようなデザインが施されている。デザインの意図は正確には知らないのだが、神戸・京都の両都市と、中心に位置する大阪とのネットワーク強化を印象付けたかったのではないだろうか。
◆新快速に2019年春から着席サービス「Aシート」が登場!
新快速の一部に有料座席サービス「Aシート」を導入すると発表。先行して導入した競合路線の京阪電鉄などとの競争力を高めることになる。
琵琶湖線、JR京都線、JR神戸線を走る新快速を対象としており、12両編成の9号車(着席定員:46人)に快適性を高めた有料座席を設ける。当初は1日あたり上下4本が運行される計画だ。
◆新快速の画像集
画像は1981年の、まだ新しい車両だった頃の117系「シティーライナー」。そのネーミングのかっこよさに加え、乗ってみると当時としては早いのなんの。さらに、シンプルながら格調高い「木目調」のインテリアであることに加え、座席も転換クロスシート。見どころ満載の車両だった。
当時、大阪~京都29分!というふれこみで、当初は新大阪駅さえも通過していたことから、「雷鳥より速い」といった言い方をする人もいた。このスピードと運転間隔を維持するために京阪間では貨物路線を割り当てていたとの情報もある。
長らくデッドセクションが存在した関係で、北陸本線・長浜駅、湖西線・永原駅を北限としていた新快速だが、ついに敦賀まで直流への変更が完了してアーバンネットワークが広がり、新快速も敦賀発着が誕生した。敦賀は福井県ではあるが関西とのつながりが深く、フェリーの港があることなどがあり、さらには湖西と湖東の滋賀県内のつながりも良くなった。この直流化によっていろいろな効果が見込まれている。
*画像は新疋田駅にて。