日高本線のプチ・ストーリー
◆ 室蘭本線:苫小牧駅から南東方向、かつては襟裳岬に向かって様似駅まで延びる146.5kmものローカル線だった。現在は大半が廃止されて鵡川駅までの30.5kmだけが残るという、約5分の1の距離になった路線である。
再び過去の話になるが、様似駅から襟裳岬を通って広尾に至るJRバス日勝線が観光ルートに設定されていたものの、現在その意味での需要はほとんど考慮されていないからこその廃線であろう。
古くは札幌まで直通の急行えりも号が何往復も走っていた時代がある。
《余談》 それにしてもどうしてこの路線が「本線」となっているのだろうと疑問に思う人は少なくないだろう。しかし、歴史をたどると鵡川~日高町間をむすぶ富内線という支線がかつて存在し、起点となる鵡川駅が日高線の駅であったため、日高線が本線に昇格したと言われている。
日高本線のロゴマーク(路線デザイン)
日高地方と言えば、競走馬を育てる所として知られているようで、それが日高本線のロゴマークにも反映されている。
(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
まず「日高 HIDAKA LINE HOKKAIDO」と書かれたタイプをご紹介しているが、これは車両のボディーサイドにあるデザイン。そして、車両先頭部・運転席窓下には白・青反転された絵柄に、文字は「優駿浪漫」というデザインで貼られている。どちらも地域の魅力を反映した素敵なデザインだと言える。このデザイン(白背景の方)は現在のキハ40系のイメージが強いが、キハ160形でも見られた。
(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
しかし、青背景の方は先頭部のサインで、キハ160形にはそのスペースがないためか、見ることが出来なかった。
なお、一時期日高本線の主役を担ったキハ130形の頃はまた別のデザインであった。ちなみにキハ130形は短めの車体と薄目の鉄板による軽量化が特徴の車両だったが、日高本線の厳しい環境下では予想をはるかに上回る老朽化をもたらし、わずか14年で全廃となる憂き目を見た車両だ。
それにより、一旦は主役の座を退いたはずのキハ40系が再度この地で活躍を続けている。
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この列車のヘッドマーク・ロゴマーク類のデザインに関するさらなる情報を調査しています。
また、将来的には トレイン・サボなども存在が確認出来たらご紹介する計画なので気長にお待ちいただければ幸いです。
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