特急北越号◆ヘッドマーク事典 | HM事典新館
【愛称別トレインデータ館】へはこちらから

特急北越号◆ヘッドマーク事典

特急北越号ボンネットヘッドマーク ひ~ほ
特急北越号ボンネットヘッドマーク
スポンサーリンク

⇒ 特急北越号データファイルはこちら

特急北越号のプチ・ストーリー

金沢~新潟を結ぶ特急列車として長らく運転されてきたが、2015年3月14日ダイヤ改正で北陸新幹線・金沢開業に伴い、廃止された。

新潟から上越地方への列車は新たに登場した特急しらゆき号が担い、上越妙高・新井~新潟での設定である。新潟~金沢の利用者は北陸新幹線はくたか号との乗り継ぎとなり、乗り継ぎ割引が適用される。

特急北越号の歴史をたどってみると、1970年代には大阪~新潟の特急だったが1978年10月(ゴーサントウ)ダイヤ改正時にその役割を特急雷鳥に譲り、運転区間が金沢以北に限定されるようになった。その後は、急行からの特急格上げや、新潟発着の雷鳥号や特急白鳥号を系統分割したことなどによって運転本数が増えたり、速達型特急かがやき号の設定によって陰に隠れた存在になったり、北越急行開業による特急はくたか号新設によって削減されたり、色々な歴史をたどって来た。

◆特急北越号のトレインマーク

特急北越号ヘッドマーク

特急北越号ヘッドマーク

(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【HM登場】1978年10月2日
【HM引退】2015年3月13日
【HM使用期間】36年5カ月
(幕式での長寿ランキング第4位)

少々単調なパターンのイラスト・トレインマークではあるが、列車名の文字部分に迫力を持たせつつ下のほうにバランスの軸を置いたデザインの、安定感あるトレインマークだ。

国鉄特急色の車両にもよく映えるヘッドマークだったが、とりわけ上沼垂色(かみぬったり色)の485系との相性がとても良く、同系色による統一感に優れている。

特急北越ボンネット型HM

特急北越号のボンネット型ヘッドマーク

(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【HM登場】1982年11月15日
【HM引退】1999年春ごろか
【HM使用期間】16年少々と思われる

1978年(昭和53年)に電車特急のマークはイラストトレインマークが一斉採用された第一期組としては特急くろしお号に次ぐ2番目に長い使用期間である。

しかし、遅れ採用組の特急踊り子、特急やくもに抜かれ、現在ランキングは4位。

◆特急北越号の画像

hokuetsu2スッキリと晴れ渡るあおぞらの下を走る特急北越号の姿だ。天気が変わりやすいと言われる北陸地方だが、こうして晴れ渡っていると大ベテランも元気いっぱいに見える。車体は上沼垂色として親しまれてきたカラーリング。トレインマークの色合いと同系色でもあるので非常に相性が良い。

特急いなほ号と共通運用を組んできたが、2013年9月から特急いなほ号にE653系が導入され、のちに定期列車での運用が終了したことから、国鉄時代からの485系トレインマークを見られる残り少ない存在のひとつとなっていた。

上の写真は時代をさかのぼって1991年。金沢駅に到着する特急北越号。冬の時期には列車の前面いっぱいに着雪することも少なくない。トレインマークそのものが見えなくなってしまうのは残念だったが、冬の風物詩として味わい深いものがあった。hokuetsu3

かつて485系王国だった北陸本線も着実に新型車両への切り替えが進み、金沢以東は新幹線だけがその役割を担うことになった。北陸本線そのものも第三セクター化され、IRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道、えちごトキめき鉄道となった。この特急北越については、485系に代わる新型車両が投入されることもなくひっそりと愛称が消滅していった。

タイトルとURLをコピーしました