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寝台特急北星号のプチ・ストーリー
◆ 上野~盛岡を結ぶ寝台特急列車(ブルートレイン)として1982年11月まで運転されていた寝台特急北星号。元々は上野~青森間の寝台特急・夜行急行が「北海道連絡列車」としての役割を想定したものであったため盛岡を中心とした岩手県需要に対してはやや不便なダイヤ設定となっていたことから、急行北星号として設定されたのが始まり。
編成の半分が仙台で切り離しとなる1963年10月の初期設定だったが、1年後の1964年10月には上野~仙台に寝台急行新星号が登場し、急行北星号は編成全体が盛岡まで通して運転されるようになった。同じ区間に特急やまびこ号が増発されていったが、所要時間が長いため夜行需要は引き続き高く、高い人気を保ったようだ。
転機は1982年の東北新幹線開業。その6月の時点では廃止は見送られていたが、本格開業となる11月に姿を消すことが既定路線となっていてその通り姿を消した。運転経路からして、大いに増発されていた寝台特急ゆうづる号や、寝台特急はくつる号で十分まかなえる区間だったことも大きな要因だろう。
◆寝台特急北星号のトレインマーク
1982年という早い時期に廃止になったため、1984年から全国各地の客車特急を飾るようになった「機関車側のヘッドマーク」は存在しなかった。また、定期列車の客車寝台特急としては最も短命なイラストテールマークである。 テールマークは寝台特急の夜行のイメージに忠実に沿ったデザインで、北海に輝く北極星がモチーフになっている。まさに夜行の正統派と言えるだろう。
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【TM登場】1979年7月1日
【TM引退】1982年11月15日
【TM使用期間】3年4か月
余談だが、後に1988年に北海道へと渡る新しい寝台特急として北斗星の名が発表された時には、一瞬だが「復活か?」と勘違いしたことを懐かしく思い出す。