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北陸新幹線はくたか号のプチ・ストーリー
◆2015年3月14日から運転開始した、東京~金沢を結ぶ北陸新幹線の特急はくたか号。
停車駅を極限まで絞った速達型の「かがやき号」に対し、はくたか号は停車型で、2015年3月ダイヤ改正ではまず14往復の定期列車設定となり、時間帯に関係なく1時間に1本程度の運転を行なう。3年目まで基本的にはそれを維持しているが、他に長野~金沢といった部分区間運転のものがある。
停車型とはいうものの全駅に停車するわけではないので要注意。通過駅は「熊谷、本庄早稲田」。東京~金沢で2時間50分(かがやき号より30分遅い)、長野~金沢で1時間27分が最速である。最高速度は260km/hを想定している。
車両はJR東日本とJR西日本による共同運行となる。形式はE7系とW7系で、車両の中味は全く共通。グランクラスの座席を自動車系メーカーのトヨタ紡織が作ったことも話題となった。ボディー外観はE5系・E6系と続いたロングノーズのタイプではなく、オーソドックスだがしなやかで美しい姿をしている。これには300km/hを超えるような速度を想定していないことが大きく関係している。
◆北陸新幹線はくたか号のトレインマーク
はくたか号の固有のロゴマークという訳ではなく、E7系・W7系新幹線共通の、「車両ロゴマーク」。数字の7を図案化している。車両のアクセントカラーをここにも活かしていて、スピード感あふれる雰囲気に仕上がっている。
(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【ロゴマーク登場】2014年3月15日
◆E7系・F1編成が仙台港に到着【2013/10/29~】
注目を集めているE7系の最初の編成、F1編成が海上輸送で10月23日に神戸の川崎重工を出発した。しかし、その直後に台風27号が近づき、しかも動きがたいへんゆっくりであったため、輸送船も安易に動きが取れなかったものと思われる。
これまでの輸送実績から計算すると26日か27日頃には仙台港に入港するのかと思われたが、この台風の影響で予想よりも数日遅れての到着となった(と思われる)。
最初に陸揚げされるべき1号車と2号車が積まれた船は、29日13時48分ごろに到着した。
直後に陸揚げが行なわれるかと思いきや、そのままで一晩停泊させて翌日陸揚げ作業になった。
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30日午前8時過ぎ、ついにその作業が行なわれた。
最初に陸揚げされたのは2号車だ。2台のクレーンを巧みに操り、息を合わせて絶妙なコンビプレーで陸揚げ作業を思なっていく。最初は垂直に引き上げる作業だ。
続いて、見どころ。2台のクレーンで持ち上げているが、両クレーン車の間をうまく通さなければならない。
まずは、手前側のクレーンが海の方向に少し旋回し、
それに合わせて奥側のクレーンが少しずつ陸側に旋回して、適度な間隔を保ちながら車両の向きをほぼ90度くらい変えて間を通すのだ。この時にボディーサイドをしっかりと眺めることができた。
両方のクレーンがしっかりと陸側に旋回しきったら、ゆっくりと降ろす。もちろん、着地地点が定められていて、台が置かれているのでどこでも降ろせばいいというわけではない。慎重に位置を合わせながら降ろし、スタッフみんなの息がぴったり合った作業の様子を見ることができた。
結構神経を使う作業だが、5分ほどで終わってしまうのだから驚きだ。