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特急はまかぜ号のプチ・ストーリー
◆特急はまかぜ号。大阪~香住・浜坂・鳥取を結ぶ特急列車として、3往復運転されている。
過去には倉吉や米子など鳥取以西の発着が存在したが、速達性においては智頭急行線経由の特急スーパーはくとに全くかなわない(約4時間:約3時間)ので、現在のはまかぜは鳥取以東の活躍にとどめられている。
なお、老朽化してきたキハ181系に代わる新しい特急形気動車としてキハ189系が2010年11月7日から営業運転開始。1982年に、伯備線の電化に伴って「特急やくも号」に使用していたキハ181系でそれまでのキハ82を置き換えて以来、30年近くにわたって同じ車両を使用してきたがついに引退となった。古くは、同じ関西~山陰方面に特急まつかぜ号や特急あさしお号があったが、特急はまかぜの方が一足早くキハ181系に変更された。
余談だが、餘部鉄橋からコンクリート製の餘部橋梁に変わった撮影名所は今も昔も特急はまかぜ号を撮影する有名撮影ポイントだ。
※画像提供:YOMPAQ様・K-office様・Teru-t2様。無断使用お断り
◆特急はまかぜ号のトレインマーク
海岸を渡る風をイメージしたデザインということだが、鳥取砂丘の風紋のような雰囲気でもある。そして、背景の海の波が寝台特急日本海のテールマークのデザインにちょっと似ている。
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【HM登場】1985年3月
【HM引退】2010年11月
【HM使用期間】25年8か月
※ ディーゼル特急での同一ヘッドマーク最長記録だった!
(現在ではJR四国の抽象画タイプのHMのいくつかがそれを更新して30年を超えている。)
キハ82系時代の裾が絞れた形のヘッドマークは文字のみ。とてもファニーな書体であり、親しみがわく。キハ181系では一般的なゴシック体の様になった。
新しいキハ189系になってイラスト・トレインマークがついに姿を消したが、長い間親しまれてきた。北近畿ビッグXネットワークに含まれる列車の中では唯一、独自コンセプトのトレインマークを使用し続けた、特異な存在だった。車両そのものは、国鉄特急色からオリジナル色へのカラー変更はあったものの、基本的には大きな変更もなくその姿をとどめてきた。
オンシーズンになると大阪~浜坂間にはかにカニはまかぜ号も運転され、但馬地方は大いに活気付く。1999年から始まり、2016年現在も設定がある。
◆特急はまかぜ号の画像集
大阪駅で出発の時を待っている特急はまかぜ号。1982年、懐かしい国鉄特急色の姿だ。ちょうどキハ80系から置き換えられたばかりの頃なので、まだイラスト・トレインマークになっていない。特急まつかぜ号よりも一足早く使用車両を変更されたため、丸みのあるキハ82と比較して、「まつかぜ号はきれい、はまかぜ号はごつい」と思っていた人もいたとか。流麗さより力強さを感じさせる車両のようだ。
JR西日本オリジナルのカラーリングとなった姿もしっくりくるバランスの良いデザインだった。キハ181系を使用した最後の特急運用だったが、臨時特急おわら号など、波動輸送用にも大活躍した。播但線経由で兵庫県を縦断し、日本海側へと抜けるルートは地味ながら重要なルートであり、これまで本当によく重責を果たしてきた。キハ189系に務めを譲った今もそれは変わらない。
こちらの画像は1981年8月。当時の大阪駅10番線ホームに到着したばかりの特急はまかぜ4号。キハ82形を使用していた末期だ。ここで7分の停車の後、新大阪までラスト6分間の疾走をして一日を終えていた。
隣に特急型電車が停まっているが、この時間から営業運転する昼行列車はなく、回送電車だと思われる。