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特急ワイドビュー伊那路号のプチ・ストーリー
◆ 豊橋~飯田間を結ぶ特急として現在も運転されている特急ワイドビュー伊那路号。長野県第4の都市でありながら鉄道交通においては孤立した地域であった飯田市。だが、この伊那路号が特急に格上げされたことによって東海道新幹線からのアクセスが大いに向上した(ひかり号)。登場した時からJR東海の新型特急車両373系を使用した快適な設備の特急列車だ。
長野県の都市である飯田からの唯一の優等列車が、県内輸送でないというのは少々意外な気がする。しかも、県内輸送を担う快速みすず号とワイドビュー伊那路号の連絡が全く取られていないというのも驚きである。
飯田線を走る唯一の優等列車として際立った存在ではあるが、運転本数が少ないため終点の飯田駅での待機時間が非常に長い。飯田駅では発車直前の時間帯まできっぷの販売を行なわない様で、入場券すらも購入できなかった。徹底した合理化なのか、ローカル線ならではなのかどちらだろう?
◆特急ワイドビュー伊那路号のトレインマーク
急行時代の伊那路号は、なつかしいパタパタ方式のヘッドマークが使用され、1996年に特急に格上げされた時からイラスト・ヘッドマークが使用されるようになった。
この特急ヘッドマークのデザインを見ても想像がつくところだが、天竜川渓谷を走る飯田線は極端に路線形状が悪いため、新型車両とはいえスピードが出しにくい区間だ。そのため、JRの数ある特急の中で表定速度が2番目に遅い列車という、ありがたくない項目でランクインしている。
◆臨時特急伊那路号の画像
当初から新型車両を投入された特急伊那路号とはいえ、臨時列車運用には国鉄型車両381系がつくことも少なからずあったようだ。元々は特急しなの号の専用車両だった編成も、383系が本格的に投入された後は波動用となり、飯田線でも活躍していたもの。
*** 画像提供:koganeturbo様