⇒ びわこ周遊さくら号のデータファイルはこちら
びわこ周遊さくら号のプチ・ストーリー
◆ びわこ周遊さくら号は国鉄末期の1980年代前半に時折設定されたイベント列車。大阪発着で東海道線・北陸線・湖西線のびわこ周遊ルートで愛称そのままの設定だった。
おもに485系を使用して運転され、先頭車両で言うとボンネット型・非貫通型などが運用についたことが確認されている。面白いのは、ボンネット型の時に「びわこ周遊」だったのに非貫通型のヘッドマーク表記は「琵琶湖周遊」と漢字表記になっていたようだ。(← 間違いが判明しました。以下の通り。)
1983年に両側ボンネット型の時に「びわこ周遊」だったが、その前の1982年にはボンネット&非貫通型の組み合わせで運転され、ヘッドマーク表記は「琵琶湖周遊」と漢字表記になっていたようだ。おそらく琵琶湖の「表記別」のなじみやすさ、知名度を勘案した結果、変更されたのだろう。ただ、関西出身の私の個人的な意見としては「びわ湖」という表記がもっとも親しみを感じる(あくまでも個人的意見)。
また、1985~86年に運転された時には異なるマークが用意された。「さくら」の文字がかなり太いスミ丸のゴシックで、背景も上半分が白くて明るい印象になった。
その後、サロンカーなにわ編成を使用した客車編成のびわこ周遊さくら号が運転されたこともあるらしい。
びわこ周遊さくら号のヘッドマーク
水色の背景に桜の花が大きく描かれているマークはダイナミックで見栄えがする。イベント列車でありながらここまで立派なトレインマークが用意されていたのは、かなりの力の入れようだったことがうかがえる。この同じデザインでボンネット型でない一般型のヘッドマークも存在した。
ただ、珍しく思えるのは「さくら」の文字が赤いこと。やはり、「赤字」をイメージさせるからか、列車名を赤で表記することはあまり多くない様で、定期特急列車ではわずか数例ではないかと思われる。
余談だが、その数少ない例に含まれる特急かもめや特急ひだなどはそれぞれ地方を代表する列車に育っている。
なお、1985~86年はまた別のデザインのヘッドマークが用意されていた。