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特急しおかぜ号◆ヘッドマーク事典

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特急しおかぜ号のプチ・ストーリー

◆ 岡山~今治・松山を結ぶ、現役の特急しおかぜ号。

1988年4月の瀬戸大橋開通前までは高松発着の特急だったが、それまで宇高航路を利用して本州から四国に渡った利用客が新幹線から直接岡山で乗り換えて瀬戸大橋を渡るようになるとの予測から、本四連絡列車には慣れ親しんだ列車名をそのまま利用しやすいように区間変更したと思われる。それ以来、四国島内輸送がメインとなる高松発着の列車は特急いしづち号となっている。Exif_JPEG_PICTURE

また、過去には多数設定されていた「宇和島発着」は系統分離が進み、最後の1往復も2016年3月26日改正で松山発着となり、末端区間は特急宇和海号に変更。その変更によって全区間電化区間となったことから、全列車電車化が完了し、8000系または8600系での運転となる。

この8600系は8000系と異なり、ヘッドマークが再び登場したが「LED表示器」によるものである。やや縦長のタイプで、円形にまとめられた列車名にちなんだデザインと、その下に列車名が日本語とローマ字で交互に表示される形式となっている。LEDはフルカラーでないタイプなので味気ないが、外国人旅行者の利便性を考えてローマ字表記と切り替えて表示する取り組みは評価できる。(しおかぜ号データファイルの項目の画像も参照)

※ 画像提供:堤昭仁様・KOGANETURBO

◆特急しおかぜ号のトレインマーク

ここでご紹介しているトレインマークはいずれも、伊予西条駅隣接の「四国鉄道文化館」に展示されていて見ることができる。

【初代】瀬戸内とカモメのヘッドマーク

エル特急しおかぜヘッドマーク

(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【HM登場】1986年11月1日
【HM引退】1988年4月9日
【HM使用期間】1年5か月

イラストマークが採用されるようになった当初のデザインだ。瀬戸内海を渡る海鳥の群れを描いた、愛称によくマッチしたデザインだ。キハ181系時代に親しまれたトレインマークで、エル特急マークがついている。

特急しおかぜ号のヘッドマーク(初代)

(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【HM登場】1985年3月14日
【HM引退】1986年10月31日
【HM使用期間】1年7か月

※エル特急指定は1986年11月1日改正なので、それまではエルマークがないものだった。

【2代目】みかんと瀬戸内に吹く風

愛媛県といえば「みかん」というほどの特産物なので、ここに描かれていても何ら不思議ではないがとても庶民的な印象になるから面白い。上のほうには寝台特急あさかぜ号ばりの風のイメージが描かれていて、列車名そのものを強く意識したデザインだ。

みかんと瀬戸内海の特急しおかぜ号ヘッドマーク

みかんと瀬戸内海の特急しおかぜ号ヘッドマーク

(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【HM登場】1988年4月10日
【HM引退】1990年11月20日
(翌日から抽象画タイプ)
【HM使用期間】2年7か月

ここまでの2タイプはイラストのトレインマークにエル特急マークが組み合わされるデザイン。 ディーゼル特急には少ない「エル特急」だが、特急南風号とともに四国を代表する特急として長年活躍してきた誇りを感じられる。

【3代目】風の特急しおかぜ号ヘッドマーク

JR四国の高速化に大きく寄与した2000系気動車を1990年11月21日以来長らく使用してきた特急しおかぜ号だが、2016年3月26日ダイヤ改正からは松山以西を特急宇和海として分離し、使用車両を8000系・8600系に統一して、完全電車化が完了した。2000系気動車を使用していた間のHMがこのブルーを背景にした抽象的なマークである。列車名の通り瀬戸内海を渡る潮風を描いたものであろう。

特急しおかぜヘッドマーク(瀬戸内海を渡る風)

(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【HM登場】1990年11月21日
【HM引退】2016年3月25日
【HM使用期間】25年4か月

★LEDマークのしおかぜ号へ

デザインコンセプトは先代の幕式のものを引き継いでいる。8000系電車にはHM表示窓がなかったが8600系には採用されたため、こうして引き続き見ることができている。ここでは英字表記のものを紹介しているが、ひらがな表記も見ることができる。この交互表示がLEDヘッドマークの長所だろう。

特急しおかぜ号LEDヘッドマーク

(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【HM登場】2016年3月26日
【HM引退】(現役)

★イラストマーク採用前

こちらは、ご存知「国鉄型」文字式トレインマーク。

特急しおかぜ号のヘッドマーク(文字)

(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【HM登場】1972年3月15日
【HM引退】1985年3月13日
(翌日からイラストマーク採用)
【HM使用期間】13年0か月

同じ時代に四国で走っていた特急南風号のものと比較すると非常に面白いのだが、文字のフォントの雰囲気がまるで異なっている。このファニーなひらがなフォントに対し、南風号では極太明朝の、お堅い印象のマークだった。

◆JR四国8600系の「SS」ロゴマーク

JR四国8000系電車のキャッチコピーは「瀬戸の疾風」、それで後継車両となった8600系もそれを踏襲して「SETOUCHI STREAM EXPRESS SS 8000」という文字列とその上に大きな「SS」がデザインされたロゴマークが用意された。もう少し華があったら・・・と思うのは欲張りすぎか。


SETOUCHI STREAM EXPRESS 8000系ロゴマーク

謎なのは、8600系なのに「SS 8000」となっていること。8000系ファミリーだというアピールなのか、8000系から受け継がれているキャッチコピーなのだという意味なのか。

いずれにしても、無機質なステンレスボディーにロゴマークがあるかないかで見た時のワクワク感が大きく変わるので、喜ばしいことだと思う。

◆特急しおかぜ号画像集

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まずはちょっと懐かしい画像から。キハ185系を使用した特急しおかぜ号、。水色の車両の方のトレインマークのデザインは瀬戸内海に吹く風と愛媛県特産のみかん。地元をとても意識したデザイン。この写真は2011年に運転されたメモリアルしおかぜ号でのもの。しかも、この時に使用されたヘッドマークは我が日本海ファクトリーで製作したレプリカなのだ!。

特急しおかぜのキハ185系時代には大きく分けて2種類のカラーリングが存在した。水色の帯を配したものはJR四国のコーポレートカラーであり、JR化後しばらくして取り入れられていったもの。一方のグリーンの帯のものはキハ185系登場時のオリジナルカラーで、さらにさかのぼった世代のものだ。 同様にヘッドマークも2種類存在した。その両車が並んでいるのはリバイバル企画ならでは。
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平成になると一気に予讃線の近代化が進んできたが、その第一弾となったのがこの2000系。当初TSEとして試験的に登場したものが現在に至るまで四国の中心的存在であり続けてきた。

 

電化した区間では直流電車である8000系が主役となる。パッと見たとき山形新幹線で活躍した400系と似たシルエットだと感じたものだが、そんなスピード感あふれるデザインはだてではない。

一方で、併結分割を行なう車両であるため、連結面にあたる先頭車両はおよそ華やかさとはかけ離れたようなデザインとなっている。

この顔を見たときに真っ先に思い出したのは特急しらさぎ号の485系が七尾線に直通運転するための付属編成に設けられたクモハ485形200番代の姿だ。シルエットそのものは同社の2000系気動車とそれほど大きな違いはないのだが、これほど陳腐に見えるのは塗り分けに原因があるのだろうか。

8000系についてのこのページの冒頭の画像はフリーゲージトレインとの共演となった時のもの。四国への旅客増を図るため新大阪から直通できるフリーゲージトレインが熱望されているそうだ。

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