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特急こまくさ号のプチ・ストーリー
◆ 特急こまくさ号。 山形~新庄・秋田を結んでいたL特急。1992年に山形新幹線が山形まで開業したときに、新幹線つばさ号の終点山形駅から新庄・湯沢・横手・大曲といった奥羽本線沿いの地方都市へとつなぐ、リレー特急的な役割を与えられた。L特急つばさ号の山形以北の運転区間を分離した列車だったため、山形駅での特急列車の乗り継ぎ制度が適用された。運用についた車両は国鉄色の485系が中心だったが、一部特急かもしか号専用色も使用された。
もっと時代をさかのぼると、急行こまくさ号として存在していた時期もあったが、急行の特急格上げが進められる中で特急つばさ号にすべて吸収格上げされて一旦愛称が消滅していた(1982/11から)。
◆特急こまくさ号のトレインマーク
山形新幹線の新庄延伸は、山形まで開業した当初からの規定路線であったため、この列車が登場したときから「やがては消える列車」 として扱われていた悲運の特急列車だ。
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とはいえ、ピンクをベースにしたこのトレインマークはとても可愛らしく、雪景色の中を走る485系・国鉄特急色の車両にもよくマッチしていたので今でも強く印象に残っている。 何となく「美人薄命」的なイメージの特急だった。現在では、新庄駅以北のこの路線には優等列車は設定されておらず、湯沢・横手あたりがすっかり取り残されてしまった印象になっている。
このヘッドマークの特徴の一つはエル特急のLマークが右下にあること。この位置にあるのは特急こまくさと羽越線の特急いなほ号だけである。