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九州横断特急号のプチ・ストーリー
◆九州横断特急号。 別府~熊本を豊肥本線(阿蘇高原線)経由で結びまさにその名の通り九州を横断する特急列車、登場したのは2004年で3往復運転。
九州新幹線が部分開業した際に、それまで走っていた特急あそ号と急行くまがわ号を系統統合・整理し、別府発着の列車を「九州横断特急」として、熊本発着の列車を「特急くまがわ号」として営業開始した。
走行距離(最長)は247.6kmで所要時間は5時間を越える。この、40㎞/h台という表定速度は特急列車としてはきわめて遅い。2016年3月26日ダイヤ改正までは肥薩線の人吉駅まで乗り入れていたが、すべて熊本駅発着に変更され、特急くまがわ号の廃止と合わせ、肥薩線から特急が姿を消すこととなった。代わって、普通列車のいさぶろう・しんぺい号が、熊本まで区間延長されている。
◆九州横断特急号のトレインマーク
真っ黒な背景に白系の文字を使用するという、JR九州で一時期広がった統一的なトレインマークを採用している。しかし、フォントが隷書体のような、ちょっと変わった雰囲気のもので少々独特なおもしろ味が感じられる。
(2枚とも画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
使用している車両はキハ185系という国鉄末期型の車両で、上手にエクステリアにスペシャル感を演出し、旧型車両を活かしているJR九州のスタンスは素直に嬉しい。それでもいつまで活躍するかは未知数なので国鉄型の味わいを楽しみたいなら今のうちだろう。