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特急川内エクスプレス号のプチ・ストーリー
◆ 川内~鹿児島中央を結ぶ特急として2016年3月26日改正時まで運転された特急川内エクスプレス号。
前身となるのは通勤・通学客を対象として運転されていた「さわやかライナー」・「ホームライナー」で、九州新幹線鹿児島ルートの全線開業となった2011年3月12日に運行を開始した。2004年の九州新幹線鹿児島ルート部分開業の時に在来線特急つばめ号と寝台特急なは号がこのエリアから撤退して以来、7年ぶりに設定された特急だった。
JR化後の特急車両が運用に就くとあって当初は期待されたかもしれないが、その存在意義には少々疑問を感じさせられた。それまでのホームライナーなどの場合は乗車整理券があったため着席が保証されていたが、こちらは大半が自由席で、指定席なのは半室グリーン車のみ。自由席特急料金が安かったとはいえ「特急料金を払っている」という感覚は金額以上に敷居を高くしてしまった印象だ。せっかくなら着席を保証した方がお得感があってよかっただろう。運転距離は46.1km、所要時間は下り44分、上り42分で、表定速度60km/hをちょっと上回る程度。途中に5駅も停車するとはいえ、特急と呼ぶにはあまりにも緩慢な列車だったのではないかと思う。
◆特急川内エクスプレス号のトレインマーク
この列車は運転開始当初から787系電車を使用してきた。つまり、JR九州の汎用タイプ車両であり、トレインマーク表示装置を持たない同車両ゆえ、当列車固有のトレインマークは存在しない。したがって、787系電車に貼られているロゴマークステッカーのデザインをここに表示した。
車両は大分車両センターであり、特急にちりん、特急ひゅうが、特急きりしまと共通運用していたため、当然ながら同じマークがそれらの列車にも見られた。