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急行能登路号のプチ・ストーリー
◆ 金沢~七尾・和倉温泉・穴水・輪島・珠洲・蛸島を結ぶ、気動車のローカル急行列車として、1991年9月1日の電化開業前までは七尾線の中心的存在だった急行能登路号。
電化後も、電車化されたのは和倉温泉以南で運転完結する短距離版だけで、その他はそれまでと同様、キハ58系の国鉄急行色車でほとんどの期間を過ごした。晩年には能登鉄道線乗り入れ用として黄色基調の車体カラーに変更したものが走った。それでも急行能登路らしさを一番感じられたのは、絵入りプレートのトレインマークを誇らしげに掲げた国鉄急行色時代だろう。
重複する区間を走る臨時急行ゆのはな号という列車も走っていたが、こちらにもシンプルながらヘッドマークが取り付けられていた。
現在はその区間の一部を特急能登かがり火号・および観光特急花嫁のれん号が担っている。
*** 画像提供:k-office様・kogane-turbo様
◆急行能登路号のトレインマーク
急行列車に円形のヘッドマークを装着するパターンは他にもある程度見られはしたが、ここまで立派なデザインが描かれたヘッドマークはこの当時多くなかった。
これは単に金沢鉄道管理局の意気込みなのか、能登半島という素晴らしい観光地をPRしたかったのかわからないが、とにかく印象的で立派なイラストのヘッドマークだった。1972年3月改正から登場したものと思われる。
ちなみに、描かれているのは軍艦島という俗称で呼ばれることもある見附島。能登半島の観光名所の一つだ。2012年からはウルトラマラソンが開かれるようになり、注目のスポットのひとつ。
【類似列車】のと恋路号
能登線がのと鉄道へと第三セクター化されてから、NT800形パノラマ車両を使用した「のと恋路号」が活躍していた。類似列車としてここで紹介したい。国鉄時代から、ロマンチックな駅名として北海道・広尾線の「愛国・幸福」と並び超有名駅だった「能登線・恋路駅」。その知名度にあやかって設定されたのがこの列車だ。
◆急行能登路号の画像ご紹介
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気動車急行と言えば全国的にキハ28・58というくらい、どこでも見られた姿だったとはいえ、トレインマークによって際立った存在だった急行能登路号。まだ地上駅だったころの金沢駅でのひとときだ。
一時期、能登路1号と12号にロマンスカーと呼ばれる特別車両を(下り基準で先頭車両に)組み込んで、グレードアップを計っていたこともある。入り口付近には専用のロゴマークのステッカーが貼られていた。8号車という表示がある通り、ローカル急行とは思えない長い編成で、かなりの需要に応える列車だった。
※ロマンスカーはキハ28 2049で、後にゴールデンエクスプレスアストルに組み込まれた。
◆晩年の急行能登路号・専用カラー車
・多くのローカル線と同様、急行天国と言える状態の路線だったが、ゆぅトピア和倉号に始まり、特急スーパー雷鳥、特急しらさぎ、特急はくたか等特急の乗り入れにより勢力を減らし、姿を消した。晩年はこの専用塗装で細々と運転していたので、往年の輝きには程遠い印象だった。
皆様へのお願い~もっと事典を充実させるために~
この列車のヘッドマーク・ロゴマーク類のデザインに関するさらなる情報を調査しています。
また、将来的には 急行能登路号のトレイン・サボなども存在が確認出来たらご紹介する計画なので気長にお待ちいただければ幸いです。
なお、トレースを精密に行うには当然のことながら精細な画像が必要になります。このサイトは皆さんに無償で使っていただけるトレインマーク事典ですのでご協力いただけるなら皆さんの益になると確信しております。情報をご提供いただける方を募集しています。