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スロ81お座敷客車「ふれあい」(ミト座)◆トレインマーク事典

スロ81ふれあい(ミト座)テールマーク ひ~ほ
スロ81ふれあい(ミト座)テールマーク

お座敷客車「ふれあい」のプチ・ストーリー

◆ 「ミト座」という通称で呼ばれたスロ81系お座敷列車「ふれあい」は、1986年2月に水戸鉄道管理局に転属された車両。それまでは東京南鉄道管理局(品川客車区)に所属して1983年8月には特急「お座敷踊り子」として東京~伊豆急下田間で運転されたなどの花形運用の実績もあった。東京南鉄道管理局に12系を改造して作られたお座敷客車「江戸」が登場したため、押し出されるようにして水戸に転属して「ふれあい」としての活躍が始まった。

シナ座とも呼ばれた頃は正式な愛称を持たなかったが、水戸に移った後は愛称を与えられ、国鉄からJRにも引き継がれた唯一のスロ81系として1990年7月まで活躍した。関東鉄道や鹿島鉄道といった私鉄にも入線した実績があるという。

シナ座時代のスロ81お座敷踊り子号

シナ座時代のスロ81お座敷踊り子号

上はとんでもないピンボケ写真ではあるが、手元に残っている唯一のスロ81系お座敷客車の画像。

お座敷客車「ふれあい」の各車両の愛称

6両編成で構成された各車両、一両ごとに与えられた愛称は以下の通り。すべて水戸鉄道管理局管内の観光地に由来するもの。

1号車 スロフ81 2113 筑波
2号車 スロ81 2127 大洗
3号車 スロ81 2128 奥久慈
4号車 スロ81 2126 五浦
5号車 スロ81 2125 勿来
6号車 スロフ81 2114 相馬

お座敷客車「ふれあい」のテールマーク

スロ81ふれあい(ミト座)テールマーク

スロ81ふれあい(ミト座)テールマーク

決して華があるマークではないものの、団体旅行などを中心に使われる列車としてのほのぼのとしたイメージが伝わるテールマークだった。

ジョイフルトレイン誕生前夜のお座敷客車

1972年の金沢鉄道管理局を筆頭に、東京南、名古屋、大阪、静岡、長野、門司と広がっていった81系客車網。ジョイフルトレインが1980年代前半に登場する前の一時期、冷暖房を備えた団体向け車両として注目の存在だったのがこのスロ81系お座敷客車だ。

時代背景としては、急行が特急化されて急行用車両に余剰が出始めていたこと、電化が推進されていく中で電車で運用する列車が増えたため客車が余ってきていたことがスロ62形・スロフ62形を転用して81系を仕立てる流れになったようだ。しかし、その流れは加速し、12系や14系といった車両にまで次々と余剰が出たためそこからジョイフルトレイン誕生へと向かうようになっていった。

お座敷客車には一定の需要があったためいろいろな和風列車が誕生したが、サロンエクスプレス東京サロンカーなにわといった欧風客車が登場しニーズも多様化する中で、客車に限らず気動車・電車のジョイフルトレインが雨後の筍の様に登場していったのである。

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