急行安芸号◆ヘッドマーク事典 | HM事典新館
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急行安芸号◆ヘッドマーク事典

急行安芸号ヘッドマーク
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急行安芸号のプチ・ストーリー

急行安芸号客車時代◆急行安芸号は呉線経由で広島とどこかを結ぶ列車として推移した急行列車で、1950年11月2日の命名当初は東京を起点とした旧型客車列車として登場して1962年頃に10系中心の編成となった。やがて1970年10月1日改正で165系電車化して新大阪・大阪発着の列車に変更。1972年の山陽新幹線・岡山開業に際してさらに区間短縮、岡山発着となった。

新幹線に活躍の場を奪われていく一般的なパターンであるが、当初の設定と末期との列車の性格は全く異なっていた。ちなみに、急行安芸号の廃止と同時に寝台特急安芸号が誕生しているが、それは夜行急行音戸号からの格上げ列車。一方、当列車は短距離の昼行列車であり「格上げまたは吸収」の関係ではない。ヘッドマークについてはひらがなで「あき」と描かれているが、正式名称は漢字表記の「安芸」だったようで、この点については少々不思議な列車でもある。

急行安芸号ヘッドマーク

列車名は漢字で「安芸」なのに対してヘッドマークではひらがな「あき」を表示するという、少々珍しいケースの列車だった。ただ、それも考えようによってはJR北海道にみられるローマ字表記のヘッドマークなどと大して変わらないかもしれない。

急行安芸号ヘッドマーク

描かれているデザインは「安芸の宮島」のシンボル。この鳥居を手前にして向こうに山が見える構図は宮島を見ているのか、逆に宮島から見た広島市や廿日市市の本土側の姿なのか、位置的に見て判断に悩むところだが、普通に考えると宮島の姿なのだろう。島と鳥居の間に距離があるのは「あき」の文字を大きく配置するためのデザイン上の理由だろうと思われる。

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