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寝台特急瀬戸号のプチ・ストーリー
◆寝台特急瀬戸号は、東京~宇野を結ぶブルートレインとして1988年まで、その後瀬戸大橋開業によって東京~高松を結ぶ寝台特急となって1998年まで24系25形客車で運転されていた。
しかし、安定した需要がある同列車は廃止されたのではなく285系特急形電車寝台を使用したサンライズ瀬戸に引き継がれた。
22年目となる現在もサンライズ瀬戸としての運転は継続し、その間ずっと寝台特急サンライズ出雲・瀬戸というコンビで併結運転を行なっている。宇高航路が存在した時代から現在まで、東京方面から四国への足として重宝され、特急しおかぜ号、特急南風号などとのリレー利用者が国鉄時代には多かったが、現在では四国に乗り入れているため、乗り継ぐ列車の選択肢も増えている。
画像提供:堤昭仁様・Teru-t2様(無断使用厳禁)
◆寝台特急瀬戸号と牽引機関車EF65PF
東京発着のブルートレインの牽引機関車が次々とEF65PF(1000番代)からEF66に変更していく中、この瀬戸号は寝台特急出雲号とともになかなか変更されずにEF65PFが牽引し続けたことで知られている。実際、客車列車から電車寝台の285系に変わる直前までそのままだった。
その理由がいくつか考えられるが、うわさも含めて以下、ご紹介したい。
●最大の要因は消費電力と変電所容量の関係。建設に当たって過剰な設備にはしなかったといわれている。
※ 瀬戸大橋の荷重制限が理由と言う一部のうわさがあったりするようだが、現在(ほぼ同等の)EF210が入線していることからも、運用が見送られたのは軸重制限が理由ではないと言っていいだろう。
● そもそもEF66が旅客列車に投入されるようになった目的(長編成でのセノハチ越えその他)が寝台特急瀬戸号に該当しなかった(=必要がなかった)ことも理由のひとつと思われる。そのようなわけで、今でも客車時代の瀬戸号と言えばEF65PFが先頭に立つ姿がすぐによみがえってくる。
寝台特急瀬戸号・サンライズ瀬戸のトレインマーク
トレインマークはブルトレカラーにマッチしていてとても美しいものだった。瀬戸内海に浮かぶ小さな島々のシルエットと、穏やかに波立つ水面が月明かりに照らされて輝き方に自然の差異をもたらしている、そんな様子だろうか。
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大きな円形のヘッドマークは、漢字の「瀬戸」の文字が、やや横幅のある、スタイリッシュでキレのある書体になっている。
一方のテールマークのほうは、文字に関してはそれほど個性的でないゴシック系の文字だ。横幅については、やはり左上の寝台特急マークとの兼ね合いもあるので、このくらいがバランスが取れてよいのだと思う。