特急とかち号・スーパーとかち号◆ヘッドマーク事典 | HM事典新館
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特急とかち号・スーパーとかち号◆ヘッドマーク事典

た行
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特急とかち号のプチ・ストーリー

◆ 札幌~帯広を結ぶ特急列車として現在も運転されている特急スーパーとかち号。それまで特急おおぞら号として運転されていた列車のうち帯広発着のものを分離し、特急とかち号が誕生した。

特急とかち号7

1990年の登場当初から2009年までキハ183系気動車を使用してきたが、1991年7月から二階建て車両(キサロハ182形)が登場。それに合わせて愛称をイメチェン、「スーパーとかち」とした。

1997年3月には増発の影響で、2階建て車両を含まない列車が並行して運転されたため、区別のため「とかち」とした。その後2000年3月からはキハ283系が1往復に使用されるようになり、その列車を「スーパーとかち」と呼ぶことになったため183系で運転するものすべてを「とかち」と呼ぶように変更。

そして2007年10月、キハ261系1000番代を投入。2年後の2009年10月にはキハ261系がキハ183系をすべて置換え、「とかち」はすべて「スーパーとかち」へと変更。現在はキハ261系1000番代に統一され、キハ283系はスーパーおおぞら用というようにしっかり住み分けがなされている。2015年12月24日からは新しいデザインの車両が投入され、印象ががらりと変わる。2018年3月までの2年強の計画で、現在運行する43両+納入予定の12両の計55両を順次変更する。ちなみに、新規投入の車両たちは車体傾斜装置を装備していない。

2020年3月14日改正ではJR北海道のすべての特急から「スーパー」の呼称が廃されることになり、スーパーとかちのすべてが再び「特急とかち」一本化されることになった。

◆特急とかち号のトレインマーク

1990年9月ダイヤ改正で登場した、初代特急とかち号のヘッドマークには十勝平野の大平原が描かれている、北海道らしいといえばらしいトレインマークだ。キハ183系スラントノーズ車や100番代などの先頭を飾って使用されていたのを思い出す。

特急とかち(大平原マーク)


(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【HM登場】1990年9月1日
【HM引退】1991年7月26日(翌日からST)
【HM使用期間】329日

せっかく新規デザインを設定して登場したイラストマークだったが、翌年7月27日の改正で2階建てを組み込んだスーパーとかちになったことにより11か月に満たない期間で使用を終了した。

特急スーパーとかちSTマーク

1991年7月に登場した「ST」のスーパーとかち号のマーク。当初は設備がスーパーなとかち。速さゆえのスーパーでなかったのだが、再登場後は新型車両による時間短縮を意味するスーパーになった。

特急スーパーとかち号ST幕のヘッドマーク

(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)

【HM登場】1991年7月27日
【HM休止】2000年3月10日
(翌日からキハ283系をスーパーとかちとした)
【HM使用期間】8年7か月

【HM再登場】2007年10月1日
(キハ261系登場により)
【HM引退】2020年3月14日(特急とかちへ)
【HM使用期間】12年5か月

特急とかちTマーク

1991年7月にスーパーとかち号の登場に合わせて「ST」のマークが登場したが、同時に、いわゆる普通の特急とかちも「T」のマークに置き換えられた。

特急とかち「T幕」ヘッドマーク

(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【HM登場】1997年3月22日
【HM引退】2009年9月30日
(翌日から再びスーパーとかちに統一)
【HM使用期間】12年6か月

一方で、シンプルな「T」が際立つヘッドマークは、2000年にキハ283系が「スーパーとかち」号に投入されるようになって区別を図るため、キハ183系「とかち」号が設定されていた頃のもの。「ST」に遅れること9年、コンセプトの統一ということで採用され、以前の大平原マークが再登板することはなかった。ちなみに、同じコンセプトのマークとして、特急オホーツク号が挙げられる(1992年3月改正~)。

キハ261系1000番代はLED化が進み、現在のヘッドマークはSTデザインを踏襲したこのマークとなっている。

特急スーパーとかちSTマーク(LED)

特急スーパーとかち号LEDヘッドマーク

(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【HM登場】2017年2月14日(と思われる)
【HM引退】 現役

◆特急とかち号の画像集

キハ283系で運転するスーパーとかち
過去にはキハ283系を使用したスーパーとかち号も見られた。2000年~2014年にかけて、スーパーとかちにおける主役の座に就くことはなく、あくまで間合い使用の域を抜けなかったが、それでもスーパーおおぞらに比べて明らかに遅れていた高速化への第一歩を踏み出した存在として忘れてはならない存在と言えるだろう。

画像提供:タケちゃん様・♪An’s Railway memo☆ 様

(いずれの写真も無断使用・転載を厳禁)
特急とかち号3
特急とかち号1
現在スーパーとかちのすべてを担っているキハ261系。形式上はスーパー宗谷号の車両と同系列だが、スーパーとかち用は1000番代。顔の形にもずいぶん違いがある。またロゴマークのアクセントラインも色が異なっている。
特急とかち号4
・キハ183系もずいぶん長く活躍した。スピードが遅いのにスーパーとかちと呼ばれたり、いろいろと議論の的になったこともあったようだ。とりわけ、キサロハ182を連結した列車は大きなおもりを背負っているようなものだったのだから、それをスーパーと呼んでいいのかという意見はもっともだった。しかし、振り返るとそれも懐かしく感じたりするから面白い。

・スーパーとかちへの統一のために登場したはずのキハ261系だが、そのヘッドマークの幕の中には「Tokachi」幕が入っている(過去形と思われるが)ことがあった。臨時運用用だったのだろうか、または過渡期に対応できるようにということだったのだろうか。謎ではあるが貴重なワンショット。

特急とかち号とデザイン

◆特急スーパーとかち号の新しい車両デザイン

従来通り、ボディーの大半がステンレス地の無塗装であることは変わらない。一方で運転台部分を中心としたカラーリングの変更を行ない、ブルー基調からホワイトをベースとしたデザインに変更する。北国の雪を象徴したものだという。白系にするのは清々しさという意味では分かる気もするが、周りの景色に埋もれてしまうような気がしてならない。

貫通扉とその周囲については視認性の高い黄色とし、縦の帯状に配置した。前面スカートからボディーサイドにはラベンダーやライラックの花をイメージした紫色のラインとシルバーのラインを巻く。

(画像提供:タケチャン様

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