TOWNトレインのプチ・ストーリー
◆1980年代半ば、全国的に「短編成」・「等時隔頻繁運転」(電車型ダイヤ)が広がっていく中で、余剰気味になっていた581・583系を近郊型車両へと改造した車両によって電車型ダイヤを実現した地区が東北・北陸・九州にあったのだが、その中で唯一「交直流」のままで運用されるべく419系という形式に改造されたのが北陸地区用。1985年から運用開始した。
この419系電車、および475系などを使用して金沢を中心とした広い区間でヘッドマークを掲げて走っていたのが、TOWNとれいん、後のTOWNトレインである。
デビュー当初は、身延線の電車と同様の「赤ボディーに白帯」というデザインだったが、1990年ごろには「白ボディーに水色帯」のデザインに変わって活躍した。
TOWNとれいんのトレインマーク
419系が赤いボディーでデビューした当初は、中央に石川県のシンボル「能登半島」を図案化して、その上に虹がかかる、ファニーなイメージのヘッドマークが取り付けられていた。そして、画像の通り「とれいん」がひらがなになっている。
デザインの意図までは分からないが、金沢を中心に「北陸地域の架け橋になる電車」というイメージなのだろうか。いずれにしても、明るい色づかいややわらかいデザインは、ともすれば不恰好な食パン電車と呼ばれた切り妻型のお顔をソフトな印象にするのに一役買ったに違いない。
TOWNトレインのトレインマーク
正確な時期の詳細は調査中だが、1980年代末期のまだ419系の前期塗装だった頃にヘッドマークのデザインが一新された。
「とれいん」というひらがな書きから「トレイン」というカタカナ書きとなり、デザインそのものもファニーというよりカジュアルな印象に生まれ変わった。
画像のカラーはそのひとつで、他に黄色ベースに黄色の文字のものや黄色ベースに赤い文字のものなどもあったようだ。区別や時期についてはよく分かっていない部分もあるが、米原側のマークが青色ベースで直江津側のマークが黄色ベースだったようだ。
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この列車のヘッドマーク・ロゴマーク類のデザインに関するさらなる情報を調査しています。
また、将来的には TOWNトレイン号のトレイン・サボなども存在が確認出来たらご紹介する計画なので気長にお待ちいただければ幸いです。
なお、トレースを精密に行うには当然のことながら精細な画像が必要になります。このサイトは皆さんに無償で使っていただけるトレインマーク事典ですのでご協力いただけるなら皆さんの益になると確信しております。情報をご提供いただける方を募集しています。