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特急きりしま号のプチ・ストーリー
◆特急きりしま号。 宮崎~鹿児島中央間に10往復、宮崎~都城(下り)・西都城(上り)、国分~鹿児島中央間に1往復という設定の特急列車として現在も運転されている。(2019年1月現在)
国分発着列車は81・82号、都城(西都城)発着列車には101・102号として付番されている。定期列車での80番代は珍しい例だ。
愛称そのものは、583系を使用した山陽路の寝台特急きりしま号として1970年10月~1975年3月まで、その後1990年11月~1994年12月にかけて20系の臨時夜行急行として漢字表記の霧島号が存在した。
そして現在の区間設定としては1995年に特急にちりん号の南宮崎~西鹿児島(現:鹿児島中央)間を系統分離して特急きりしま号としたのが始まり。その際、同区間を走っていた快速錦江号をも吸収した形となった。2014年9月30日で車内販売サービスが終了し、ますますローカルな特急の印象が強くなった。
国鉄型の485系は2011年3月で終了し、九州新幹線鹿児島ルート全線開業によって余剰車両が多く出た787系などにバトンタッチした。
※画像提供:KOGANETURBO様・Teru-t2様
◆特急きりしま号のトレインマーク
おそらく、日豊本線の上り下りの概念とは逆の利用客が多いのではないかと思われる特急。つまり、福岡方向からの利用者は多くの場合、九州新幹線で鹿児島中央に出て“上り”きりしま号で宮崎方面に向かうと思われる。
使用する車両は783系ハイパーサルーンに加えて、国鉄時代からの485系車両が長らく使われてきたが、2011年3月に九州新幹線が全線開通したことによってリレーつばめ用車両787系が余剰となり、485系を置き換えて現在に至っている。
車両は大分車両センターの所属であり、特急にちりん、特急ひゅうが、と共通運用しているため、当然ながら同じマークがそれらの列車にも見られる。ちなみに、過去においては特急川内エクスプレスとも共通運用だった。
◆特急きりしま号の画像集
真っ赤なボディーが特徴の485系RED EXPRESS色。3両編成のタイプは意外と少なく、大分転属になったDk9(現Do32)の代わりとして鹿児島中央~国分間を行き来してたと思われる。
ページ上方、2枚目の画像、485系K&H色の特急きりしま号は元ハウステンボス号の塗装をほぼ流用した、非常にカラフルなスタイル。鹿児島所属の485系がK&H塗装のみになったこともある。
その次は485系国鉄色の特急きりしま号。Do2編成は車両フロント部のステンレス飾り帯が無かったが、Dk9には取り付けられた。飾り帯が4個ついてるのは、クハ481-200側のみ。クモハ485は上に左右1箇所ずつ取り付けてあった。ちなみに、Dk9は1編成のみのきりしま色(緑)だった。
左は787系で、元特急有明編成の4両タイプ。地元の人は「つばめが帰ってきた」と言っているようだが、元つばめ編成は長崎や福岡にいて同一ではない。2011年のダイヤ改正で485系の置き換えとして投入された。鹿児島所属が数編成いる。右は同様に2011年のダイヤ改正できりしま13号等に使用されている783系の5両編成。鹿児島車両センター所属車は無い。