お座敷列車・あすか号とは
◆JR西日本のジョイフルトレインで、1987年に登場したお座敷車両。12系6両と14系1両で構成されるお座敷列車で、全車両グリーン車・14系の1両はハイデッカー車両。
登場の経緯には「お座敷列車みやび」の餘部鉄橋からの転落事故というネガティブな印象が伴うが、現在そのことを覚えている人は多くないだろう。むしろ「みやび」以上にスタイリッシュな姿で登場したのでイメージを切り離すことができたことと思われる。
その車体形状はサワ座から改造された「わくわく団らん」と同様の形をしている。車端部の窓が両サイドに大きく回り込み、かなりの広角度で車窓を楽しめる車両だった。JR西日本・大阪のジョイフルトレインとして四半世紀にわたり活躍した、サロンカーなにわに次ぐベテラン選手だ。
しかし残念ながら30周年を目前にした2016年7月、廃車回送が行なわれて「さよなら運転」もなく引退したようだ。
◆お座敷列車・あすか号のトレインマーク
ヘッドマークは言わずもがな、機関車に装着されるものだ。金縁といい、三つの山々の色合いといい、和のテイストがしっかり感じられる落ち着きあるヘッドマークとなっている。
ヘッドマークとテールマークでは色合いが異なるものの、基本的には同じデザインが採用されている。数ある列車たちの中でも、トレインマーク中に「JR西日本」と表記されているマークは珍しいケースと思われる。円形ヘッドマークはさておき、テールマークの方は少々窮屈に挿入されて見えるのでむしろ「ない方が良かった」のではないだろうか。
◆お座敷列車・あすか号の画像
この画像は北陸本線・鯖江あたりで撮影したもの。和のテイストの落ち着きとカラフルさのバランスの良い車体が特徴だった。ボディーサイドはライトグレーをベースにした配色に各車両1つないしは複数の扇形を原色であしらっていた。
雨天になると幾らか暗い印象を受けることはあったものの、撮影したこの日は快晴の空の下、鮮やかな輝きを放っていた。
撮影:1994年。画像の無断転載は禁止。
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この列車のヘッドマーク・ロゴマーク類のデザインに関するさらなる情報を調査しています。
また、将来的には お座敷あすか号のトレイン・サボなども存在が確認出来たらご紹介する計画なので気長にお待ちいただければ幸いです。
なお、トレースを精密に行うには当然のことながら精細な画像が必要になります。このサイトは皆さんに無償で使っていただけるトレインマーク事典ですのでご協力いただけるなら皆さんの益になると確信しております。情報をご提供いただける方を募集しています。