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特急秋田リレー号のプチ・ストーリー
◆ 北上~秋田を北上線経由で結ぶキハ110系300番代気動車の特急列車として1996年から1997年までのわずか1年間運転されていた特急秋田リレー号。秋田新幹線工事のため田沢湖線を使うことができなかった間の暫定的な列車設定で、特急たざわ号の時の列車番号のMをDに置き換えた番号設定だった。意外と知られていない事実だが、「エル特急」として指定を受けていた。最速1時間53分、表定速度69.8km/hだった。
非電化路線の北上線を走るとはいえ特急に恥じない設備をということでキハ110系にオール回転クロスシートの座席設定などを施して運転された。しかし、秋田新幹線開通後には同列車が廃止されて車両がその他の線区への転用を計画されていたことから、座席と窓の配置がずれていたようで、あくまでも暫定的な列車だという印象が否めなかったようだ。 ※画像提供:kogane-turbo様
◆特急秋田リレー号のトレインマーク
ヘッドマークのデザインは、山深い北上線沿いの景色を図案化したものだろう。とはいえ、あまりにも特徴のない山々が描かれているため、マークに魅力を感じられるかと言えば微妙なところである。
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【HM登場】1996年3月
【HM引退】1997年3月
【HM使用期間】1年
車両先頭の貫通扉の部分に表示されていたトレインマークと、それに加えて正面の貫通扉の左側、正面窓の下のスペースに描かれていたロゴマーク。
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キハ110系300番代が特急秋田リレー号専用車両であることを物語るように、ローマ字でAKITAと記しながら、真ん中のIを竿に見立てた竿灯篭を模したロゴマークだ。非常にシンプルでありながら「秋田らしさ」をアピールするロゴマークで良い評判をよく耳にした。
このキハ110系300番代は秋田リレー号の役目を終えてから200番代に改造され、特急仕様の車両ではではなくなった。その一部は飯山線の観光列車「おいこっと」に転用されて現在に至っている。