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臨時特急旭山動物園号◆ヘッドマーク事典

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特急旭山動物園号のプチ・ストーリー

ハグハグチェアー◆ 札幌~旭川を結ぶ臨時特急列車として2007年から運転されてきた特急旭山動物園号。

動物がデザインされたキハ183系の専用車両5両編成で運転され、動物風のシートがあったりいろいろ楽しい趣向が凝らされていて人気を得ていた。所要時間は下りで1時間37分。途中は岩見沢・滝川にしか停まらない。しかし、同区間を走る電車特急スーパーカムイ号には20分前後の後れを取ったが、区間が重複する気動車特急サロベツ号とは大きな差はなかった(2016年)。

2013年には車体デザインを含め大きくリニューアルされ、その後も長い活躍が続くことを期待されていたが、2017年夏季からライラック旭山動物園号として789系電車での運転に代わり、ついに見納めとなった。

参考:JR北海道【ライラック旭山動物園号】のページ

◆2018年3月、ついに廃止!

2018年3月24、25日の2日間、キハ183系旭山動物園号がラストラン運転を行なった。すでに789系ライラック車両を使用する形態に変更になり、同車両はフラノラベンダーエクスプレスなど別運用についていたが、車両そのものの引退を迎えるにあたって最後にもう一度本来の役割で走ることで大勢のファンに見送られる最後となった。

◆特急旭山動物園号のトレインマーク

特急列車のトレインマークという固定概念を持って考えると「何だ!このいい加減なデザインは!」という声もあるかもしれないが、旭山動物園という日本を代表する “ワクワク感ある動物園” の雰囲気を上手に伝えるトレインマークに仕上がっているのではないだろうか。また、専用のイラストラッピングが施されている車体全体のデザインコンセプトともマッチしているように感じる。

ヘッドマークにイラストがないことについても、全体のバランスを考えた場合これで十分であり、車体そのものがトレインマークということなのだろう。

ちなみに、ボディーのラッピングデザインは旭山動物園で以前飼育係をなさっていたあべ弘士さんによるもの。

特急旭山動物園号の画像集

この車両は全体として数多くの動物たちが描かれた列車なのだが、両端はホッキョクグマとキリンが描かれている。いずれも先頭を飾るにふさわしい存在と思う。

・この下の方でご紹介する「旧デザイン」  のイラストの配置よりもはるかにダイナミックでインパクトの強いものになっていて、走行している姿はまるで動物そのものが迫ってくるように感じられるほど。出発前のホーム上で子供たちやそのお母さんたちが大喜びしている姿も十分うなずけるものがある。ちなみに、このホッキョクグマのデザインが札幌側、キリンのデザインが旭川側の先頭車両となる。

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・旧デザインの旭山動物園号。

これまでにもテーマパークとリンクして運転するようになった列車は幾つかあり、中には定期運転するものもあったが、長く続く例は数少ない。成功例としては特急ハウステンボス号があり、20年という息の長い列車となった。しかし、それとは対照的にオランダ村特急という列車は4年で運転を終了している。そして旭山動物園号は、6年目に入りリニューアルされた。

イメージをまた一新してもう一活躍が期待されたところだったが、道内での相次ぐ車両事故のあおりを受けて「安全対策を急ぐ声の高まり」によって老朽化してきた車両を着実に引退させていく方針が打ち出された。この旭山動物園号のキハ183系も例にもれず。さらに、同じ区間を走るカムイ号・ライラック号があるため、気動車使用の旭山動物園号は存在意義を薄れさせつつあった。

そのようなわけで、ライラック旭山動物園号として残ることができただけでも幸せだと感じさせられる。
※画像提供:♪An’s Railway memo☆様 無断使用厳禁

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