⇒ 急行紀の川号のデータファイルはこちら(準備中)
急行紀ノ川号のプチ・ストーリー
◆ 京都~和歌山を奈良線・桜井線・和歌山線経由で結んでいた急行紀ノ川号。1980年10月1日改正での登場だが、それまで京都~白浜を結んでいた急行しらはま2・3号の区間短縮によって愛称を変更、急行紀ノ川の新設という形をとった。というのも、和歌山~白浜間で急行しらはま2・3号は急行きのくに14・17号と併結運転をしていたのだが、特急くろしおが増発されていった時期でコンビを組む急行列車がなくなってしまったためである。
グリーン車を1両含む、自由席5両の編成はこの路線にあって際立って立派な編成であったが、その需要はというとかなり厳しい状況であった。
それは、距離的に見ても所要時間の面からみても東海道線・大阪環状線・阪和線を経由して快速や新快速を利用した方がはるかに短くて済んだからである。時間の点ではおよそ1.5倍、距離は147.5kmに対して115.1kmということで30km以上の差なのである。したがって、急行紀ノ川が優位に立てたのは「乗り継ぎ不要」ということと「急行型車両」という点だけ。わずか4年で消滅したのは自然の流れだったといえるだろう。
奇しくも廃止された1984年2月から8か月後には経路だった部分のすべてが電化されたので、電車化して時間短縮が可能になったらどうだったのかを検証してみてもよかったかもしれない。
※ 画像提供:タケチャン様
急行紀の川号のヘッドマーク
この列車のヘッドマーク・ロゴマーク類のデザイン、存在したかどうかなどを調査していますが、現時点では 急行紀の川号のヘッドマークの存在は確認できていません。
今後存在を確認できてトレースが可能であればデザインデータを制作し、ここにてご紹介したいと思います。
また、将来的には急行紀の川号のトレイン・サボなども存在が確認出来たらご紹介する計画なので気長にお待ちいただければ幸いです。
なお、トレースを精密に行うには当然のことながら精細な画像が必要になります。このサイトは皆さんに無償で使っていただけるトレインマーク事典ですのでご協力いただけるなら皆さんの益になると確信しております。情報をご提供いただける方を募集しています。