イラストトレインマーク誕生43周年!
1978年10月ダイヤ改正時に登場したイラストトレインマークは43周年を迎えました。(2022/7/1時点)
第一期イラスト採用ヘッドマーク
イラストヘッドマークが昼行列車の特急に大量に採用されたのが1978年(昭和53年)の10月。それから485系や183系といった愛称表示器を備えた車両たちが運用を離脱していくまでの間、長らく活してきました。上位10列車のランキングをご紹介しますと・・・
【第9位】特急加越 24年9か月
【第9位】特急しらさぎ 24年9か月
【第7位】特急さざなみ 26年
【第7位】特急わかしお 26年
【第5位】特急あやめ 27年2か月
【第5位】特急しおさい 27年2か月
【第4位】特急雷鳥 32年5か月
【第3位】特急いなほ 35年9か月。
そして【第2位】は!
特急北越号です。こちらは新型車両の投入ではなくて北陸新幹線開通に伴うダイヤ改正により列車そのものが廃止されたことによってついに終止符を打たれてしまいました。その活躍期間は36年5か月。こちらも堂々たるものです。バリエーションとしてはボンネット型もありましたが、その登場は少し遅れてでした。
第一期の中での【第1位】は!
特急くろしお号でした。
ヘッドマークなしの287系&289系車両に統一されてしまったのが残念ですが、なんとその期間「約37年1か月」!。そのままのデザインを貫いて2015年10月末まで活躍しました。
それにしても、このくろしお号は1978年10月のイラストヘッドマーク一斉採用の直前に381系が投入されて電化されたわけで、第1期メンバーに滑り込みで仲間入りできた列車なのですよ。そんなくろしお号が大トリを飾り、ランキング1位になりました。
さて、そこで気になるのが、第1期メンバー以外の存在です!
第一期デザインを超えた存在は・・
第一期から遅れることわずか3年。
1981年10月に登場したのが特急踊り子号です。
この同じ路線にはすでに特急あまぎ号(第一期メンバー)が設定されていたのですが、新しく185系電車を投入することになった時に愛称も変更することになって登場したマークです。
この特急踊り子号のマークは2021年3月まで使用。なんと39年5カ月もの活躍により、とうとうトップに躍り出ました。しかし185系の老朽化によってE257系への交代が完了、2021年3月のダイヤ改正で引退したので、残念ながら40年に届く目前で途絶えてしまいました。
オールドファンにとって残念なのは、この列車のフォントは黒岩保美氏制作の特急文字フォントではないんですよね。また、現在は登場時には存在した「L」マークが無くなっています。
今注目の国鉄型生き残りと言えば
最近国鉄特急色が復活するなど、国鉄ファンなどを喜ばせてくれているのがこちら。
特急やくも号です。
381系を投入した3番目の列車として、1982年7月の伯備線電化と同時に電車化されました。その時からこの「八雲たつ出雲」デザインのイラストマークが一貫して使用されています。こちらはついに40年という大台に乗り、上記の特急踊り子を超えて、【第1位】となりました。
さて、今後の車両変更の見通しが、JR西日本から発表され、273系電車が作られる計画が明らかになりました。2024年の春以降投入開始ということですから11編成揃うのは1年計画くらいでしょうか。だとしたら、2025年くらいまで381系ががんばる!43年という金字塔を達成してほしいですね。
ちなみに、今もなお「L」マークを含むイラスト・トレインマークを使用している唯一の特急であることも注目のポイントです。ただし、公式にはすでにエル特急ではありません。(笑)。
これも含めていいかな
さて、あともう一つ気になるこんなヘッドマークがあります。この2つのマーク、デザインとして同じだと思います?
確かに基本デザインは共通しているんですよね。国鉄型特急電車のマークでも、485系と583系など縦横比が全然違うものもあるので、そういった意味では同じデザインと言ってしまっていいかとも思います。もし、そう考えるのであれば、このマークこそが第一期メンバーの生き残り、そして現役のトレインマークということになります。通算43年、すごいですね~。
ただ、今回のランキングを外したのには理由があります。
決定的なポイントは、文字のフォントです。383系HMのフォントはどうしても第一期メンバーとは異質のものと思えてならないので、ランキング対象外としました。
*************************
それにしても、どれをとっても簡素に魅力を伝える素晴らしいデザインです。この時のデザインを担当していらっしゃった黒岩保美氏とスタッフの方々に敬意を表しつつランキング紹介を終えたいと思います。