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特急いなば号・スーパーいなば号のプチ・ストーリー
◆ 岡山~鳥取を智頭急行線・因美線経由で結ぶ特急いなば号として登場し、現在はすべてスーパーいなば号として運転されている。同時に廃止された急行砂丘号の利用者の受け皿となった(奪ったとみる見方もあるが)。
ある時期には智頭急行線との分岐駅・上郡駅にてサンライズ瀬戸・出雲との接続を図り、首都圏から鳥取県東部への乗客の利便性を向上させていたが、需要は高くなかったようで現在は重複区間が生じる岡山駅のみでの接続となっている。智頭急行の設備にあわせてATS-Pを搭載した500番代のみ通常2両の運用。
【補足情報】特急いなば号という愛称は現在の設定前にも何度か登場していた。一例は寝台特急出雲号が1往復だった頃に補完列車として存在した、東京~米子間の14系寝台特急いなば号。寝台特急紀伊号との分割併合から明らかなように出雲2・3号の前身。出雲に愛称を統合した際に、出雲市まで延長された。また、もうひとつの例は1996年から1997年にかけて鳥取~米子間の短距離特急として設定されていた時期。しかし、智頭急行線経由の列車愛称をいなば号とするために既存の特急いなば号を特急くにびき号に統合した。
※ 画像提供:koganeturbo様
◆特急いなば号のトレインマーク
智頭急行線経由で新規設定された特急いなば号だが、1997年11月~2003年10月までの約6年間、キハ187系の配備が完了するまでの間キハ181系気動車によって運転されていた時期に掲げられていたトレインマーク。
ご覧の通り、鳥取地方の有名な伝説「因幡の白兎」をモチーフにしたデザインで、ご丁寧に「ガマの穂」も描かれている。
キハ187系の導入に際してスーパー特急というイメージチェンジを図るために愛称そのものを特急スーパーいなば号とすることになった。それはスーパーおき号、スーパーくにびき号と同様であり、後のスーパーまつかぜ号にも踏襲されている。
そしていずれもトレインマークはLED表示器になったため、そこでイラスト・トレインマークが姿を消していった。