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特急くにびき号のプチ・ストーリー
◆ 米子~益田を山陰本線で結んでいた特急くにびき号。 山陰の都市間輸送に徹する特急列車として1988年3月から運転、1996年からは鳥取まで運転区間延長、さらに2001年からキハ187系を投入してスーパーくにびき号として運転された。
しかし、2003年には山陰の特急としてのエース的な存在だった愛称「まつかぜ」を復活させてスーパーまつかぜ号という愛称に変更することが発表され、特急くにびきの愛称は消滅した。1990年代を中心にキハ181系を使用した特急たちが名を連ね、国鉄型ディーゼル王国となっていた山陰本線の中心部を担っていたが、いまやすっかり様変わりした。
◆特急くにびき号トレインマーク
(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
出雲の国風土記に出てくるくにびき伝説のお話をそのままイラストにしたようなトレインマーク。
しかし、かなり盗難が多かったことから文字だけのマークに置き換えられた時期があり、このイラストマークを実際に使用して走った期間はあまり長くなかったそうだ。その後、スーパーくにびき号としてキハ187系が導入されるとLED表示器の前面表示になったので、スーパーくにびき号のイラストマークは存在しない。
こちらはキハ187系0番代のロゴマーク。スーパーくにびき号時代に車体を飾った。
◆特急ヘッドマーク盗難が及ぼした影響
残念としか言いようのない事態だが、トレインマークの盗難事件は各地で起こっている。このページのトップ画像もその影響の一つである。
山陰地区のキハ181系特急にも盗難が多発していた時期があり、イラスト・トレインマークの掲示をあきらめて「文字のみタイプ」が使用されていたことがある。そうした経緯が理由なのか、キハ187系は味気ないLED表示器となり、特急はまかぜ号のキハ189系にはトレインマークの掲示はない。