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寝台急行新星号◆ヘッドマーク事典&テールマーク

さ行
20系寝台急行テールマーク
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寝台急行新星号のプチ・ストーリー

◆上野~仙台を東北本線経由で結ぶ全車寝台の夜行列車として1982年11月15日ダイヤ改正時まで活躍した寝台急行新星号。

上野~盛岡を結んでいた寝台急行北星号の付属編成が仙台で折り返していたところ、仙台以北の需要が高いことから別の列車として仕立てる必要が生じ、言わば分家の様にして登場したのがこの寝台急行新星号である。1964年10月1日改正時のことである。

寝台急行新星号・特別措置わずか348.2kmという、夜行列車としては非常に短い距離ではあったが、A寝台車1両、B寝台車7両という立派な寝台急行として活躍した。下り列車で7時間弱、上り列車なら6時間40分ほどという運転時間では浅い眠りになってしまいそうだが、上り列車については仙台駅を23:20発なのに21:30から寝台を利用できるという夢のような取り決めがあり、それをフルに活用すれば8時間たっぷり寝られるお得な列車でもあった。

設定当初は旧型客車による編成であったが、1976年10月ダイヤ改正前の9月25日からは寝台特急ゆうづるから回されてきた20系客車の編成になり、すでに特急に格上げされていた寝台特急北星号と同じ車両で特急と急行が同じ路線を走る状態が2年ほど続いた。

終始高い人気を誇った急行新星だが、その理由としては一時期デッキ付きのEF57型電気機関車が先頭に立って20系客車を牽引する姿が見られたというような鉄道ファン的人気と、ビジネス利用者的視点としては「特急ひばりで行って急行新星で帰る」というパターンによる首都圏滞在時間の長さがあげられるようだ。

また、定期急行として20系フル寝台の列車だったのは急行銀河急行天の川と、この急行新星だけだったと思われる。どれほど定着したのか謎だが、子供向けの書籍では「ブルーエキスプレス(※)」といった表現で述べていた中に含まれた数少ない列車でもある。

※この呼び方はほとんど定着しなかった様で、今では聞いたことがないという人が大半のようだ。

寝台急行新星号のトレインマーク

寝台急行や20系夜行急行と言っても、ほとんどのケースではテールマークに列車名や、ましてイラストマークが使用されることが希少だった時代。急行新星号もまた「急行 EXPRESS」の表示だけのテールマークだった。

20系寝台急行テールマーク

583系急行新星号HM

583系急行新星号ヘッドマーク

しかし時代は流れた2003年10月13日のこと、583系を使用して鉄道の日に伴うイベント的な列車「寝台急行新星号」が運転された。文字のみのマークだがこの日のために幕式で用意するという力の入れようだった。

仙台の583系を使用し、仙台⇒上野を特急ひばりとして、折り返しの上野⇒仙台を急行新星として運転。急行新星が最後に輝いたひとときだった。

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